著…伊坂幸太郎 絵…マヌエーレ・フィオール『クリスマスを探偵と』
大人へのクリスマスプレゼントにぴったりな、ちょっぴり苦味のある絵本です。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
物語の舞台はドイツ。
世の中はクリスマス気分に浮かれています。
なのに、主人公カールの心は沈んだまま…。
それもそのはず、カールは尾行の真っ最中。
尾行の相手は、なんとカールの実の父親。
カールは子どもの頃と同じように父親は浮気をしているのだ…と思い込んで、素行調査をしているのです。
そしてカールは父親が女性の家へ入っていくのを目撃…。
…カールは少し休むために公園のベンチへ向かいます。
ベンチには先客がいました。
その思いがけない人物に、カールは声をかけられます。
続きが気になる方は是非実際に読んでみてください。
まるでシャツのボタンを掛け違えるみたいにカールの家族仲はギクシャクしてしまっていたけれど、もしかしたらこの夜をきっかけに何かが変わるかもしれません。
クリスマスは奇跡の夜ですから。
また、この絵本を読んでからというもの、わたしは公園のベンチに腰掛けるのが楽しくなりました。
もしかしたら自分の近くに座っている人はこの絵本に登場した思いがけない人物かも…? と想像してはニヤニヤしております。
〈こういう方におすすめ〉
酸いも甘いも噛み分けた大人になった今だからこそ、絵本を読みたい! という方。
〈読書所要時間の目安〉
30分くらい。
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