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hariworld
著…髙田賢三『夢の回想録 髙田賢三自伝』
こんばんは。
周りの人たちから「無理だよ」と言われることに挑戦したい方におすすめの本をご紹介します。
髙田さんは、まだお裁縫=花嫁修業というイメージが強かった時代に、せっかく入った大学を中退。
男子学生に門戸を開いたばかりの洋裁学校(現在の文化服装学院)へ家族の猛反対を押し切って入学。
服作りの基礎が分からないので、当初は全く授業についていけず劣等生。
その中で懸命に努力を重ねたそうです。
パリの華麗なオートクチュールのショーを見て「僕にはあんな服は絶対に作れないよ」と打ちのめされ、それでもブティックや雑誌社へ地道にデザイン画を売り込みに行き、次第に手応えを感じ始めたそうです。
この本を読んでいると、やりたいことがどんなに難しいことでも挑戦してみよう、と勇気を分けてもらえます。
特に、洋裁学校へ入るという大きな第一歩を踏み出したのが凄いと思います。
今では男女問わずファッションを学ぶのが当たり前ですが、きっと当時はとても勇気がいったことでしょう。
周りから猛反対された時や、劣等生であるがゆえに苦しんだ時など、夢を諦める機会はいくらでも訪れたと思います。
しかし、それでも諦めずに挑戦し続けたことで道が拓けたのでしょうね。
また、髙田さんはビジネス面ではとても苦労した方だと思いますが、三宅一生さん、山口小夜子さん、コシノジュンコさん、カール・ラガーフェルドさんといった名だたる著名人たちと交流していたのも羨ましい限りです。
美を極める方々と交流することでお互いに良い刺激を与え合える…、素晴らしいことだと思います。
そうした人脈を得られたのも、初めの第一歩があったから。
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