著…森下典子『青嵐の庭にすわる 「日日是好日」物語』
『日日是好日』が映画化されるまでの流れや、撮影の舞台裏で起きたあれやこれやが綴られている本。
俳優さんたちも、監督も、プロデューサーも、スタッフも、誰一人として茶道経験がない。
そんな中で、お茶のお稽古場を舞台とした史上初の現代日本映画を作る…。
一見無謀とも思えるチャレンジですが、みんなでお茶のお稽古に励み、未知の世界に飛び込んでいったのだそう。
この本のページを捲る度、お稽古の難しさや心地よさが心身に馴染んでいくのを感じ取る様子が伝わってくるので、わたしも一緒にお稽古をしているかのような気分に浸れました。
そして、思わずウトウトと眠くなってきました。
ホッとする感じがあるので。
また、自分も著者と共に映画化を喜び、樹木希林さんとお茶について語り合い、映画のセットの大掛かりさに感嘆し、短期間のうちに四季を撮るプロの技に驚いているかのような気分をも味わうことが出来ました。
それと、この本に掲載されている写真は決して多くはないのですが、茶室の清らかさ、和菓子の美しさ、炉の中で燃える炭のあたたかさを写した写真が素敵で、思わず見惚れました。
〈こういう方におすすめ〉
お茶の世界だけでなく、映画づくりにも関心がある方。
〈読書所要時間の目安〉
ゆったりと時間をかけて味わいながら読むのがおすすめなので、2時間くらい。
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