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著…毎日新聞校閲センター『校閲至極』
言葉を一字ずつチェックして間違いを訂正し、また、文章を読みやすくするのも、校閲という仕事。
これはその難しさや面白さを教えてくれる本。
雑誌や書籍とはまた異なる、新聞の校閲ならではの大変さややりがいも伝わってきます。
たとえば、事件を報道する記事で「殺害に関与した」と書くのか「死亡に関与した」と書くのか、「〜した」と断定するのか「〜したとされる」と断定を避けるのか…?
「ハロウィーン」なのか「ハロウィン」なのか…?
「コンビニ」と「コンビ二」の違いに気づけるか…?
「浮く」と「浮かぶ」はどう使い分けるのか…?
いかがでしょうか。
わたしはこの本を読んだだけでも、言葉に酔いそうになりました。
パッと見ではちゃんとしているように思えた文章にも、言葉の誤りや、言葉としては間違っていないけれど事実とは異なる表現が紛れ込んでいるので、それを一つも見落とさないようにする校閲さんの集中力に驚かされます。
また、この本の中に「守備範囲は無限」という言葉が出てきたので、わたしはクラクラしてきました。
果てしなく広くて深い校閲の世界。
もはや言葉の海、いや、宇宙と呼んでも過言では無いでしょう。
〈こういう方におすすめ〉
校閲の中でも、特に新聞校閲の仕事に関心がある方。
〈読書所要時間の目安〉
3時間くらい。
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