作文コンテスト
私が勤めている日本語学校では、大きなイベントの一つとして「作文コンテスト」というものがある。
全校の学生が2コマ(90分)使って決められたテーマで作文を書く。
テーマは当日3つ提示され、その中から一つ選んで書く。
規定の字数が書けていればいつもより少し早く帰ることができるので、早く帰りたい学生は必死だ。
中上級以上のクラスともなると800字以上1200字の作文を書かなければならない。作文が苦手な学生にとってはとても大変だ。
字数を増やすために学生がやりがちなのは・・・
・全文ひらがな作戦 (勘弁してほしい。とても読みづらい)
・会話文多め(ほぼ会話文で構成される段落あり)
・教室の掲示物からヒントを見つける (涙ぐましい努力)
・とにかく似たようなことを繰り返し書く(尽きたんだよね、書くこと)
教室の掲示物、例えば何かスローガン(ともに学ぼう!・・・みたいな)のようなものがあったらそこから、一文もらって書いたり、「授業中は母語を使わないように」などの注意書きを突然入れてきたりする。必死すぎる。
学生は必死だが、机間巡視をしている私はこの時間が好きだ。
入学して1年や2年でこのようにまとまりのある文を書けるようになるなんて、すごいなと思いながらゆっくり教室の中を歩いている。
非漢字圏の学生にとっては本当に大変なことだ。
時々、漢字が違っていたり、原稿用紙の2マスを使って一つの漢字を書いていたりして、声をあげそうになる。
たまに、段落を作らずに1段落で書き続けている学生がいる時も、「頼む!段落に分けて書いてくれ!読むのが大変なんだ」と心の中で叫ぶ。
今年も無事に先週、コンテストが終了した。
私が担任を受け持つクラスから2位に入賞した学生がいる。
コンテスト前に練習をした成果が出たようだ。嬉しい。
3連休中に全員の作文を読んで評価をつける予定でいたのに、作文が入った封筒を丸ごと学校のロッカーに置き忘れてきてしまった。
明日から少しずつ読まなければ!
最後までお読みいただきありがとうございます。
また、次のnoteでお会いしましょう。
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