![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/95670495/rectangle_large_type_2_4bbd7001f4313fcee81cbf115c496117.png?width=1200)
Photo by
mioichi
著…池田重子『池田重子 美の遍歴』
この世にはこんなに美しいものがあるのか…と心が震える本。
「池田コレクション」の数々と、お洒落を情熱的に探究してきた著者の人生が紹介されています。
着物、帯、帯留、髪飾り。
ありとあらゆるものが洗練され、中にはとぼけたような可愛らしさを持つものもあり、上質な遊び心も伝わってきます。
シックなものも素敵ですが、わたしは特に、ヤカンを載せた火鉢、大判、硯と筆、開いた本を模した帯留を見ていてワクワクしました。
「〝はんなり〟が過ぎれば〝野暮〟になる、〝粋〟が過ぎれば下品になる」
というギリギリの線を見極めるバランス感覚の良さも素敵。
わたしは特に、
「遠くから見て〝向こうからすごい格好をした人がやって来る〟というのではなく、すれ違って〝どんなものを着ていたかよく覚えていないけれど、いい感じだった〟と思われるくらいが、おしゃれです」
という考え方に共感しました。
きっと、派手すぎず、地味すぎず、よく似合い、その場に調和したバランスの良いコーディネートなら、「どんなものを着ていたかよく覚えていないけれど、いい感じ」という仕上がりになるのでしょうね。
和服に限らず、洋服のコーディネートにも取り入れたい考え方です。
いいなと思ったら応援しよう!
![G-dark/本好きの頭の中](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152725069/profile_1e8d66de2b876d312130652f32e59d66.png?width=600&crop=1:1,smart)