著…森下典子『デジデリオ ラビリンス 1464・フィレンツェの遺言』
「前世に興味がある」という人におすすめの本。
この本を読んでいると、まるで著者と一緒に前世の痕跡を探す旅に出ているような気分になれるからです。
ある日著者は、人の前世が見えると言う人物から「あなたは1430年から1464年まで生きた彫刻家デジデリオだった」と聞かされます。
その人物は、世間一般には広く知られていないはずのデジデリオの容姿・家族・恋人・仕事・死因などについて詳しく話しました。
そのことに興味を惹かれた著者は、内心では「まさか…」と疑いながらも、デジデリオが実際に送った人生について調べ始めます。
日本で読むことの出来る歴史資料だけでは不明な点だらけ。
そこで、なんと著者はデジデリオが活躍した地フィレンツェ、出身地ポルト、そしてデジデリオの墓がある教会にまで足を運びます。
調査を進めていくうちに判明したのは、著者の前世であるとして語られた事柄はデタラメとは言い難いということ…。
まるで、本来なら合わないはずのパズルのピースたちがピタッピタッと合っていくような不思議な感覚になります。
もし本当に著者の前世がデジデリオだとすれば、著者は前世の自分のお墓参りをしたことになりますよね…。
なんだか独特な読み応えの本です。
わたしもこの本を読んでいる間じゅう、まるで自分も前世を探る旅に出ているかのような不思議な感覚を楽しめました。
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