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著…土井善晴『一汁一菜でよいという提案』

 「料理を作るのは大変だ」「献立を考えるのが面倒だ」と思っている方におすすめしたい本。

 食事は一日に何度もとるものなので、毎回手の込んだものを、栄養のバランスも良く、しかも品数多めに作るなんて難しいですよね。

 なのに、つい、毎食そうしない人がまるで落伍者であるかのように、がんじがらめになってしまいがち…。

 この本を読むと、「ご飯と具沢山の味噌汁と漬物さえあればいい。漬物が無くてもいい」という、肩の力を抜いたスタイルが身につきます。

 気楽に食事を楽しめるようになる上、食事のこと以外でも、軽やかな考え方が出来るようになります。


 わたしは脳が喜ぶ美味しさと身体が喜ぶ美味しさは別だという著者の考え方にも共感しました。

 「脳が喜ぶ美味しさ」には、一口食べるなり「美味しい!」と感じる刺激的な快楽があるそうです。

 「身体が喜ぶ美味しさ」には、食べ終わった後で、身体全体が綺麗になっていくような、穏やかな心地よさがあるのだそう。

 どちらも生きる上で大切なことですよね。

 どちらかに偏っては生きられませんから。

 しかし、「身体が喜ぶ美味しさ」は普遍的ではあるものの、慎ましくて地味なので、その良さになかなか気づきにくいそう。

 つい「脳が喜ぶ美味しさ」の食べ物ばかりを食べると生活習慣病になりかねないので、バランスを意識したいですね…。

 なるべく「身体が喜ぶ美味しさ」を多めに。

 具沢山のお味噌汁はその分かりやすい例なので、わたしも毎日のメニューに取り入れていきます。



 〈こういう方におすすめ〉
 「料理を作るのは大変だ」「献立を考えるのが面倒だ」と思っている方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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