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作…アストリッド・リンドグレーン『やかまし村のクリスマス』

 スウェーデンの中でも特に雪深いところ。

 家が三軒しかない村なのに、全然寂しくなんかなくって、やかましいくらい皆が楽しく暮らしている「やかまし村」。

 そんなやかまし村のクリスマスを描いたこの絵本は、村にたった七人しかいない子どもたちがクリスマスの準備をするところから始まります。


 周りは雪でいっぱいなのに、みんな寒さなんてへっちゃら。

 ビスケットを焼いたり、薪を運んだり、ツリーを飾ったりと、大忙し。

 そうして賑やかに迎えたクリスマスは、みんなの喜びに満ち溢れています。

 中でも、子どもたちと村のおじいちゃんの関係が素敵。

おじいちゃんは、ほんとうはブリッタとアンナのおじいちゃんです。けれども、わたしたちみんなが、おじいちゃんとよんでいるのです。

(作…アストリッド・リンドグレーン『やかまし村のクリスマス』から引用)


 という文にわたしはグッときました。

 子どもたちだけでなく、おじいちゃんにとっても、沢山の孫たちに囲まれた楽しいクリスマスですね。

 いいなぁ、こういう子ども時代。

 いいなぁ、こういう老後。




 〈こういう方におすすめ〉
 心が和む絵本をお探しの方。

 〈読書所要時間の目安〉
 20分くらい。

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