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著…佐藤健、神木隆之介『みやぎから、』
佐藤健さん・神木隆之介さんが宮城県を旅しながら、
●3.11がもたらした被害
●復興に向けた想い
●宮城県の素晴らしさ
等について、現地の方たちと語り合った内容をまとめた本。
対談形式なのでとても読みやすいです。
「俳優として」とか「有名人として」とかではなく、ひとりの若者としてのお二人の飾らない姿も垣間見える気がして、好感が持てます。
また、現地の皆さんの誠実な言葉と表情が胸を打ちます。
だから、真剣なテーマを扱った本ではありますが、読んだ後に爽やかな感じが残ります。
それに、写真がとても多いのがポイント。
対談と写真の相乗効果によって、まるで自分もリアルタイムでその対談場所にいて話をしているかのようなイメージを膨らませることも出来ます。
わたしは特に、佐藤さんの、
自分のやってることって意味があるんだろうかって、みんな考えると思うんですけど、実際ほんとに、無力だと思うんですよ。やっぱり、ひとりだと。でも、例えばジュンコさんの絵もこうやっていろんな繋がりがあって、みんなの力でこの施設にこんなに大きい地図として掲げられたりして。さらに今回、我々と出会うことでそれが全国の人たちにも広まるかもしれない。作家さんだって、たぶんひとりで書いてるだけじゃ、ほんとに無力というか小さい力だと思うんですけど、いろんな人と関わることで、力を合わせることで、想像以上のパワーとなってそれがたくさんの人に届くんだと思うんですよね。
という言葉にハッとさせられました。
本当にその通りだと思います。
一人ひとりは微力であっても、みんなが手を取り合えば、きっと凄い力を出せるはず。
そして、みんなが手を取り合うためには、まず「知ること」が必要。
そのためには、こうした本の存在も非常に有意義だと思います。
〈こういう方におすすめ〉
3.11について知りたい方。
東北の中でも特に宮城県について関心がある方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間くらい。
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