著…清川あさみ『採集』
それぞれ違った個性の女性一人一人を撮影し、その写真に煌びやかな刺繍を施した写真集。
「美女採集」というテーマの通り、まるで美しい蝶の標本のよう。
しかし、死んだ蝶とは違って、女性たちの瞳の輝きが印象的な作品ばかり。
わたしのお気に入りは、まず、P102〜103の菅原小春さん。
音楽に乗って力強く踊っているみたい!
P188〜189の鈴木杏さんも素敵。
まるでミレイの『オフィーリア』を思わせる美しさで、何か物言いたげ…。
「女である故に」と題された作品群には強いメッセージ性を感じます。
どの作品も、女性が抱えるコンプレックスを表現していると思います。
特に、「Complex-fat」「Complex-greed」「Complex-melancholia」「Complex-aging」「Complex-wound」「Complex-hairy」は誰しも多かれ少なかれ悩んでいること。
この本を読んでいると、まるで自分自身の姿を鏡ではなく写真を通して見ているかのようで、ハッとさせられます。
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