著…多田文明『最新の手口から紐解く 詐欺師の「罠」の見抜き方 ーー悪党に騙されない40の心得』
「自分は絶対に騙されない」と思い込むことがいかに危険かよく分かる本です。
「自分は騙されるかもしれない」と警戒し、常に対策をアップデートしていくことが大切。
詐欺・悪質商法をする輩はあらゆる手口を次々と考え出すのですから。
「あなたは祟られている」などと恐怖心を煽って印鑑などを売りつける「霊感商法」。
「開運のために必要な投資だ」などと騙して壺などを売りつける「開運商法」。
「不用品を何でも買い取る」と言って訪問して来て、実際には貴金属などを二束三文の値段で無理やり買い叩く「押し買い」。
子や孫などを装って振込または受け子に現金を渡させる「オレオレ詐欺」。
注文者が代金を支払っても絶対に商品を送ってこない「偽通販サイト」。
「あなたが払い過ぎたお金が返ってきます」と騙してATMなどで逆にお金を振り込ませる「還付金詐欺」。
誰もがパソコンやスマホを持つ時代になってからは、よくネット上などに「楽して稼げる仕事を紹介する」なんて書き込みが見られるようになりましたが、怪しいなと気づくことが大事です。
詐欺師はカモが自ら罠にかかりにやって来るよう仕向けているのだから、うまい話に乗るのは危険。
また、この本では特に紹介されていませんが、ファン心理につけ込んで有名人になりすます詐欺などもありますよね。
(最近では、わたしが子どもの頃から大好きなバンドマンになりすまして大金を騙し取った犯人が逮捕されました。許せん!)
世の中には他にも書ききれないほど多くの手口があります。
本当にあの手この手!
また、この本の中では、詐欺・悪質商法には常に「続編」がある…ということも注意喚起されています。
詐欺被害にあいそうになる→被害を回避する(または被害にあう)→警戒心を失ったところに新たな騙しの魔の手が伸びてくる
というパターンもあるので要注意。
自分に持ちかけられた話が詐欺だと気づいた人が「お金が無いから」と断っても、「お金が無いなら借金をすればいいじゃないか」と無理やり強要してくる輩もいるそうです。
詐欺をする輩ってとことん卑劣!
常に「自分は騙されるかもしれない」と用心することが必要ですよね。
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