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解説…寺山守 写真…久保田敏『アリ ハンドブック 増補改訂 第2版』

 ※注意
 虫に関する本です。
 苦手な方は閲覧注意!



 蟻って、身近な昆虫なのに、意外と謎めいていますよね。

 どんな体の構造をしていて、どんな種類がいて、どんな生き方をしているのか?

 これは、蟻の生態について詳しく解説している本。


 小型本ながら、蟻の写真が非常に多く掲載されています。

 まさに蟻だらけ。

 しかも結構アップの写真多し。

 そのため、わたしは読んでいる途中で「蟻ってこんな顔してたんだ…! 結構コワモテ…!」と衝撃を受けました。

 ちょこまか歩いている蟻は、遠目なら可愛いけれど、近くで見ると顎が大きくて案外ゴツい!

 また、わたしは普段蟻を見かけても、「黒い蟻がいる」「茶色い蟻がいる」という認識しかしてこなかったのですが、この本を読んだことで、思った以上に様々な蟻がいることを知りました。

 P95〜99には、蟻の種名を調べやすい表が載っているので、たとえば夏休みの自由研究に役立つかもしれません。

 大きくグループ分けするならば、蟻は腹柄の大きさや節の数で見分けられるそうなので、わたしもこれからは公園などで蟻を見かけた時に観察してみようと思います。

 また、この本の中で特にショッキングだったのは、サムライアリの「奴隷狩り」。

 サムライアリはクロヤマアリの巣から幼虫やサナギを自分の巣に持ち去ってしまうのだそうです。

 主にマユを持ち帰り,マユから成虫になった働きアリは,サムライアリの巣で一生働く。奴隷狩りは午後行われることが多く,1日に2度,3度出撃することも珍しくない。

(解説…寺山守 写真…久保田敏『アリ ハンドブック 増補改訂 第2版』P80から引用)


 うーん、自然界って弱肉強食…。



 〈こういう方におすすめ〉
 蟻の生態に関心がある方で、蟻やアブラムシ等のアップの写真を見ても平気な方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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