著…柴田トヨ『くじけないで』
おはようございます。
柴田トヨさんが98歳の時に出版した詩集をご紹介します。
わたしがこの詩集の中で一番好きなのは、『扇風機』という詩。
四十年間使い続けてきた扇風機を買い換える…という、日常の一コマを書いた詩なのですが、
という一文が好きです。
単なる家電ではなく、まるで大切な家族や友達を見送る言葉に思えて…。
きっと、その扇風機は働きながら、色んな思い出を長い間共有してくれたのでしょうね。
嬉しいことも悲しいことも。
人によっては「家電を廃棄して新しいものを買うだけ」の行為かもしれませんが、そこで「ありがとう」や「ゆっくり休んでね」を言える方って、きっと他の物や人間のことも大切に扱える方なのではないでしょうか?
身近な存在であればあるほど、感謝を伝えるのって実はとても難しいけれど…。
こういう優しい視点を持てる方って、新しくやって来た扇風機にも「初めまして よろしくね」と挨拶出来る気がします。
そういう詩集なのでとても好きです。
愛を感じます。
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