見出し画像

著…森永卓郎『身辺整理 死ぬまでにやること』

 まず、昨日お亡くなりになった著者のご冥福を心よりお祈りいたします。

 最後の最後まで精力的にお仕事を頑張っていたその姿に感銘を受けました。


 ご逝去の報を受けてからこの本を読み返してみると…、目頭が熱くなります。

 ⭐️Kindle版

 ⭐️単行本版


 著者は余命宣告を受けてからすぐ身辺整理を始めたそう。

 この本には、

 ●数千冊以上の本を処分した
 ●電子機器やデジタルデータを手放した
 ●通帳の保管場所や暗証番号等を含む資産リストを作成した
 ●投資から撤退した

 といった作業の過程が綴られています。

 体調が優れない中でこれだけのことをするのはきっと大変だったでしょうが、「残される人に大変な思いをさせないように」という思いで取り組まれたようです。

 自分の一生を振り返りながら、自分が生きてきた証たちを「残す」「残さない」に仕分けして整理していき、自分の人生のしまい支度をする…。

 そんな姿を周りの方々がどんな気持ちで見守っていたのかも気になるところです。

 さて、著者が行っていた身辺整理は「減らしていく」作業ですよね。

 しかし、その途中でむしろ増えたこともあります。

 著者が病気を公表したことで、応援してくれる方々からのメールが爆発的に増えたそうです。

 そこには、励ましや、がんの治療法に関する情報といったメッセージも書かれていたそうです。

 これにはわたしも涙を禁じ得ませんでした。

 著者はこれまで数々の著作で日本の未来を憂いてしましたが、まだまだ人の心は捨てたもんじゃありませんね…。

 あなたは明日死ぬとしたら、今日何をするだろう?

(著…森永卓郎『身辺整理 死ぬまでにやること』単行本版P27から引用)


 という著者のメッセージも、わたしの心に刺さりました。

 わたしも最後の一呼吸まで生き抜いて、周りの人に「ありがとう」と伝えてから旅立ちたいです。



 〈こういう方におすすめ〉
 自分の人生のしまい支度について考えたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 4時間くらい。

いいなと思ったら応援しよう!

G-dark/本好きの頭の中
いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖

この記事が参加している募集