著…江田智昭『お寺の掲示板』

 こんばんは。

 お寺の掲示板に貼られたメッセージを読んで、クスッとしたりドキッとした経験のある方におすすめの本をご紹介します。

 独特の読み応えです。

 わたしは表紙の「ばれているぜ」に心惹かれて読みました。

 誰に何がばれているかというと、これまでの自分の後ろめたい行いが仏さまにばれている、という意味なのだそう。

 この本には、こうしたお寺の掲示板に書かれた、

「人の悪口はうそでも面白いが 自分の悪口はほんとでも腹がたつ」
(P10から引用)
「他人と過去は変えられないが 自分と未来は変えられる」
(P40から引用)

 といったギクリとさせる深い言葉や、

「のぞみはありませんがひかりはあります 新幹線の駅員さん」
(P57から引用)

 といった、大喜利みたいに上手いこと言うなぁとクスッとさせる言葉も紹介されています。

 こういう掲示板を見たことをきっかけに人生の何かが変わる人がいるかもしれませんね。

 特にわたしが好きなのは、

「お寺の前に〝初心〟をお忘れの方がおられます お心あたりの方はぜひお寺にお参りください」
(P59から引用)

 という言葉!

 この言葉と一緒に、誰かの初心者マークがお寺の掲示板にペタリと貼られているのも面白いです。

 山田くーん、お寺の方に座布団一枚差し上げてー!

 なお、わたしは初心者マークを落としたことはありませんが、人生のあらゆることに関する初心をどこかに落っことしてしまいました。

 かつてわたしにあったような、なかったような、いや多分10代くらいの頃はあった初々しさはどこへやら。

 探しています、わたしの初心をどこかで見かけた方はどうかご一報ください。

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