著…ぱやぱやくん『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』
心を強くすることは出来ない。
けれど、心を守る方法は学ぶことが出来る。
また、凹んだ心を回復させる技を身につけることも出来る。
という本。
著者は元陸上自衛官。
だから、この本には当時のエピソードも盛り込まれていて、自衛隊の方々の大変なお仕事ぶりに頭が下がります。
そこから伝わってくるのは、体を鍛えている自衛隊員だって心を強くするのは不可能だ、ということ。
では、どうすれば自分の心を守ったり、回復させたりすることが出来るのでしょう?
それにはまず、自分の弱さを知ることだ…と著者は言います。
そうすれば休み方も戦い方も変わる、と。
という言葉の奥深さにハッとさせられます。
完璧主義者であればあるほど、自分の弱さを認めたり、他人に欠点を晒すのって難しいですよね…。
ちょっとしたことで躓いただけで、まるで100引く1が0になるって感じで、自信が一気に0になってしまうことだってあります。
けれど、「自分はダメなやつで弱い」と受け入れてしまえば、何かの場面で失敗をして反省をする時でも、自分を過剰なほど責めて追い詰めずにいられますよね。
また、
という言葉にも良い気づきを貰いました。
…わたしの知人の中にも、「僕のメンタルの強さは周りのみんなが太鼓判を押すほどです」と言ってハードワークを続けていた人がいましたが、その人はすぐ休職と退職に追い込まれる結果となりました。
心はどんなに努力したって鍛えられるところではないし、生身の人間には限界というものがある…ということに、この本を読んで改めて気づかされました。
また、この本には「心のスイッチ」のオン・オフといった様々なテクニックも載っていて、とても参考になるので、興味がある方は是非読んでみてください。
という文も面白かったです。
チックショー! って言いたくなりますね。
〈こういう方におすすめ〉
「鋼のメンタルが欲しいのに、傷つきやすい。どうしたら良いのかな…」と悩んでいる方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間半〜2時間くらい。