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著…スティーヴ・ライト+リチャード・ジョーンズ『Banksy’s Bristol HOME SWEET HOME Fourth Edition』
初期から2016年頃にかけてのバンクシーの作品の数々をカラー写真付きで紹介している本です。
⭐️単行本版
どんなアーティストにも「初期」は存在するもの。
シンプル且つ強いメッセージ性を感じさせる最近の作品と、初期の作品とでは、印象が非常に異なります。
初期は、今に通ずる面影はあるものの、よく街角の壁で見かける落書きに近い印象。
それがだんだん今のスタイルへと変わっていくさまを眺めるのが非常に興味深いです。
「グラフィティのようなアートでは、熟練したアーティストは描く場所に近づくために、ちょうどいい排水管を見つける…。でも皆が関心をもつのは、ヴァン・ゴッホは自分の狂気を伝えるために短くて太い筆を使った、みたいなことだ。オレは、電車の線路の上の短くて薄い出っ張りを使ってるけどね」
バンクシー
(2004年2月『ブリストル・イブニング・ポスト』紙から)
ということをサラッと言ってのけるところも好き。
〈こういう方におすすめ〉
バンクシーの作品に関心がある方。
〈読書所要時間の目安〉
3時間くらい。
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