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監修・執筆協力…ゆうきゆう 著…汐街コナ『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』
仕事で心身共に限界突破しているのに退職出来ず追い詰められている人におすすめの本。
この本のほとんどは漫画。
文章だけの本と比べると読書のハードルが低めなので、疲れ果てている人にも読みやすいと思います。
特にわたしが共感したのは、単行本版のP7〜11に掲載されている、ブラック企業で働く人の心理状態を道に例えたところ。
人は、まだ心身ともに元気なうちは、ブラック企業という名の道を歩く途中で「休む」「退職」「転職」といった分かれ道を意識することが出来ます。
しかし、真面目な人ほど「この道がどんなに険しくても進まなきゃ。今の会社で頑張らなきゃ」と無理をして、分かれ道を見て見ぬふりします。
そうするうちに、いつの間にか本当に分かれ道が見えなくなってしまいます。
思考力が奪われ、視野も狭くなり、もう歩くのが辛い。
なのに、壊れたようにただひたすら歩き続けてしまいます。
やがて、目の前の道がもう無くなって、これ以上進むのは誰がどう考えても無理なのに、「もっと進まなきゃ」と歩いてしまって…。
…転落します。
転落した先にあるのは、「心を病む」「体を病む」「死ぬ」。
心も、体も、一度病むと回復までに時間がかかります。
特に、命を失ってしまったら生き返ることは出来ません。
周りの人たちは「仕事は辛くて当たり前」「辞めるなんて無責任」などなど言ってくるかもしれませんが、もしその言葉に従って無理に働き続けて心身を病んだり命を落としたとしても、周りの人たちは責任を取ってくれるわけではありません。
自分を守れるのは自分だけ。
責任感のある人ほど「自分が辞めたらこの仕事は誰がやるんだ」と悩みがちですし、それにつけ込んで上司が退職を無理やり引き止めがちですが、
「会社というのは誰かが欠けても動くようになっています。なっていないならそれは会社側の問題。一国の首相や大統領でさえ替えがきく。〝仕事上の立場〟なんてそんなもの」
「替えのきかないものも存在します。あなたが誰かの息子や娘であり、誰かの父親や母親であること、誰かの夫や妻であり、誰かの兄弟や姉妹であること、誰かの孫や祖父母であり、誰かの恋人であり誰かの友人であること」
とこの本にも書かれているように、自分にとって何が大切なのかを間違えないことが大切ですよね。
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