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文…東君平 絵…和歌山静子 『ちびねこミッシェル』
男の子が捨てられた子猫を見つけるところから始まる絵本。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
以下はあらすじ。
男の子は子猫を家に連れて帰りました。
すると、お父さんは「もうじき かあさんに あかちゃんが うまれるんだぞ」「すててあったばしょに もどしてきなさい」と叱りました。
男の子は仕方なく、捨てられていた場所に子猫を戻しに行きました。
けれど、男の子は子猫をそこに置き去りにすることが出来ませんでした。
子猫のそばをずっと離れられません。
子猫がお腹を空かせているので、男の子がこっそりまた子猫を家に連れ帰ってミルクを飲ませていると、お父さんに「まだいたのか とうさんがすててくるぞ」と怒られてしまいました。
また男の子がしぶしぶ子猫を元の場所へ連れて行くのですが、やっぱりまたそばを離れられずにいました。
すると…。
…この続きがどうなるのかは、是非読んで確かめてください。
…わたしはこの絵本を子どもの頃に読んだきりだったので、今日本当に久しぶりに読んだのですが…。
…やっぱり…。
わたしはこのお父さんに対して異議あり!
異議を唱えることは綺麗事かもしれないけど、それでも異議あり!
飼えない事情があるのは理解出来ます。
赤ちゃんが生まれるというのは大きなことですし、妊婦さんの近くに猫がいれば、どうしてもトキソプラズマ等のリスクがありますから。
しかし、なぜお父さんは男の子に「もうすぐお母さんに赤ちゃんが生まれるからうちでは飼えない。だから、一緒に飼い主をさがそう」と言ってくれなかったのでしょうか…?
「すててあったばしょに もどしてきなさい」「とうさんがすててくるぞ」とは、あまりにむごい…。
わたしも子どもの頃、捨て猫を拾ってきては親に「捨ててきなさい」と言われる子どもだったので、この絵本を読んでいて当時の気持ちを思い出して涙が出てきました。
全ての命を救うということは現実的に考えると難しいことではありますが、せめて「一緒に飼い主を探そう」と言える大人を目指したいものです。
〈こういう方におすすめ〉
命の大切さについて考える機会をくれる絵本をお探しの方。
〈読書所要時間の目安〉
20分くらい。
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