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編集…日本自毛植毛センター イラスト…五月女ケイ子『最後の一本! 毛髪川柳』

 図書館でこの本をパッと開いたら、

「若者よ 見ておけ俺の ハゲざまを!」
(P6から引用)

 という川柳が視界に飛び込んできました。

 生き様を! や、死に様を! じゃないんですね。

 さぞや、ツルッツルのハゲざまなのでしょう。

 もはやかっこいい!

 そのあまりの潔さにシビれて、わたしはこの本を図書館から借りました。


 この本には他にも、

「波平の 根強い一本 うらやましい」
(P73から引用)
「おい鬼太郎 飛ばしたその髪 俺にくれ」
(P89から引用)

 といった風に、アニメを観る時も毛髪のことが頭から離れない業のような何かを感じさせる川柳がずらり。

 そう言えば波平さんのあの頭頂部の奇跡の一本、抜ける気配が全く無いですよね…。

 …あれって本当に生えているのでしょうか?

 接着剤で無理やりくっ付けているのでしょうか?

 鬼太郎の髪の毛についての川柳も興味深いです。

 もしかしたら、髪の薄い方は鬼太郎のあの技を無意識のうちに駆使して、弱きを助け悪をくじいているのかもしれませんよ。

 自分では気付いていないけれど、実は自分の髪を犠牲にしてまで人助けをしているのです。

 だから髪が薄いことは、きっとヒーローの証なのです!

 ワンパンマンだってツルッツルですから!

 アンパンマンだってツルッツルですから!
 (「パンなんだから髪の毛が生えてるわけないじゃん」という冷静なツッコミは募集しておりません)

 さて、わたしはこの本の、

「胸の毛が 手品で移動 できたらなあ」
(P113から引用)

 に特に共感しました。

 世の中、要る毛と要らない毛がありますよね。

 要らない毛と言われた毛は気の毒ですが…。

 すね毛や脇毛は生えてこなくて良いから、髪やまつ毛にボリュームが欲しいです。

 毛を好きな場所にあちこち自由自在に移動させられたら良いのに!

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