六月以降に出版された翻訳書
六月二日に『わたしの香港』(カレン・チャン著 亜紀書房)が刊行されました。この作品は1993年に深圳で生まれ、香港で育ったジャーナリストのカレン・チャンさんが、香港という場所と自身の成長を重ね合わせるようにして綴った都市論であり、曖昧な自己との対話であるとも言えます。2014年と2019年の、都市が沸騰するようなデモのさなかに、そこで暮らしていた人々はどのような日常を送り、どうしてデモをするために通りに出ていったのか、ということも書かれています。カレンさんは八月の暑いさなか