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Amazonベストセラー本の翻訳権を手に入れるまでの紆余曲折(前編)
洋書翻訳の自費出版について
今年の3月頃、友人に「何かお勧めの本はない?」と聞かれ、即座に思い出した本がありました。その本は英語で書かれていたので、日本語版が無いか調べてみたところ、google検索では1件もヒットしませんでした。
せっかく自分の人生に良い影響を与えてくれた本なのに、言語の壁によって読まれないどころか、その本の存在すら知られないというのは勿体ないな、と。
だったら自分で翻訳して日本で出版すればよいのでは?と思い、早速アクション。今の世の中便利なものでネットで検索してみると、ある出版社が翻訳の自費出版をサポートするサービスをやっている情報を見付けました。
洋書翻訳について知りたかったこと
私がまず最初に知りたかったのは、以下です。
1.翻訳実績が無い個人でも翻訳出版はできるか?
2.トータルでいくらくらい費用がかかるか?
3.書籍の売上の何%くらいが利益になるか?
4.翻訳開始から出版までの時間的な猶予はどのくらいか?
約2ヶ月間、出版社との何回かのメールのやり取りと1回のオンラインミーティング(ZOOM会議)を通して、一通りの答えを得ることができました。
出版社が教えてくれた情報
1.翻訳実績が無い個人でも翻訳出版はできるか?
→可能です。出版社との契約や翻訳実績がなくてもできます。
2.トータルでいくらくらい費用がかかるか?
→翻訳権の取得に1000-2000ドル、交渉手数料で5万、出版支援費用で20万くらい。
3.書籍の売上の何%くらいが利益になるか?
→電子書籍の場合は25%の利益率が相場(残りの50%は出版社、25%は著者へ)ちなみに紙の書籍の場合は、製本コスト、物流費、人件費などがかかるため7-10%が相場のようです。
4.翻訳開始から出版までの時間的な猶予はどのくらいか?
→一般的には半年~1年程度とのこと。(仕事をしながらでも何とかなりそう)
Amazonベストセラー本の翻訳権を確認
一通りの情報を得た上で一つ心配していたのは、「翻訳したい人が既に著者にアプローチしているかもしれない」ということでした。なぜならその本はAmazonでかなりの高評価(★4.5以上 レビュー2000件以上)、いわゆるベストセラーだったからです。
https://www.amazon.co.jp/The-Practicing-Mind/dp/9386867109
まずは動いてみないとわからないので、翻訳権の空きがあるかを確認してもらうように依頼しました。ちなみにこの確認作業は出版社と契約しているエージェントが動きますが、翻訳権取得の契約が成立しない限り手数料は発生しない事を確認済です。
驚愕の結末・・・
それから数日後、メールが届きました。
「この本、2013年に日本語訳されているようですよ。日本語訳のタイトルは、『今ここに集中すれば、人生はうまくいく!』です」
そしてなんと、翻訳者は皆さん良くご存知の、
脳科学者の茂木 健一郎さん、だったのです!
https://www.instagram.com/qualiaken/
日本語訳されていたことは、それはそれで喜ばしいことなのですが、「ここまで調べてようやくたどり着いた答えがこれか、、、」と、正直なところかなり凹みました。
ちなみにその本は、既にどのオンラインストアでも販売中止になっていて、唯一見つけられたのはAmazonの中古本だけでした。ただ、もちろん日本語版にも興味はあったので、すぐに取寄せてみることにしました。
この本にご興味のある方はこちらからどうぞ!
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後編へつづく