【POTATO CHIP BOOKS】昭和の雰囲気が漂う街で、大人も子供も気軽に楽しめる本屋さん(葛飾区立石)|本の棲むところ(5)
「ポテトチップみたいに、大人も子供も気軽に本を楽しんでもらいたくて」
ここは葛飾区立石に、昨年11月にオープンしたばかりの新刊書店「POTATO CHIP BOOKS」さん。真っ白な壁に鮮やかなオレンジの暖簾が映える可愛らしい店構え。明るい店内は通路も広めで、ゆったりと本が並べられています。
店主の長島亜希子さんはデザインのお仕事もされているそうで、それゆえでしょうか。本の置かれている間隔が絶妙で、手に取りやすいうえに、装丁の美しさもより引き立っているように感じます。
お客さんからよく本の相談を受けるという長島さんに、旅好きな人にお薦めの一冊を選んでいただきました。それがこちら。
写真家・石川直樹さんの7年にわたる旅の軌跡をまとめたエッセイ集。世界中を隈なく旅する著者が体験したことや、感じたことが50篇にわけて綴られています。対比や比喩が巧みで、心にすっと入ってきます。異文化と触れ合う旅に自分も出かけたくなる、そんな素敵な一冊です。
京成立石駅の周辺には、昭和の風情を感じさせる街並みがいまも残っています。POTATO CHIP BOOKSさんで気になる本を手に入れたら、タイムスリップしたような下町の風景に紛れ込んでみるのも楽しいかもしれません。
文・写真=飯尾佳央
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