🍀会えない子供を想う気持ちは、乗り越えるものじゃなかった

会いたい。でも会えない。
この気持ち、どうすればいいんだろう。

そんな現実はあるけれど、
今、僕は幸せだと思う。

再婚して、新しい家族ができた。

「僕のことを受け入れてくれた妻の家族、
今の環境に感謝」って思うことも多い。

それでもふとした瞬間に、
前妻との子供のことを思い出す。

もう何年も経つけど、この気持ちは消えない。
時間が経つほど強くなる気がする。

むしろ「元気にしてるかな？」って
考えることが増えた。

離婚のことを知人に相談したことがある。

「会えなくなる覚悟もないのに、
離婚する僕が悪い」と言われた。

そんなこともあって
「乗り越えなきゃ」と思ってた。

前を向けば、
そのうち寂しさは消えるんじゃないかって。

でも、そうじゃなかった。

物質的に豊かになった現代。
だからこそ、人は精神面の満足を求めるように
変化したのかも。

それが逆にお互いを苦しめることもあるのかもしれない。

洗濯板で2時間かけて洗濯して、寿命の短い時代だったら、こんな悩みは贅沢だと思う。

そんな満たされたい思いが、
お互いの不満に繋がったのかも。

前妻は結婚生活の後半、
うつ病になり、ほぼ仕事をしなくなった。

僕の当時の仕事は残業が多い仕事だった。

みんなは、外食などでご飯食べて僕の分だけ
ご飯がないという日が少しずつ増えてきた。

気づけば、それが当たり前になっていた。

そんな中、前妻の借金が発覚。
肩代わりをすることにした。

だんだんと向き合うことがしんどくなって、
会話も減っていった。

それでも、前妻は前妻で苦しかったんだと思う。

僕も辛かったし、前妻も追い詰められていた。
そうやって、お互い余裕を失っていった。

それでも、子供のために
我慢しなきゃと思ってた。

でもある日、家に帰ると新車があった。

事情を聞いても、
考え方の違いは埋められなかった。

そのとき、
僕は「もう無理かもしれない」と思った。

翌日、仕事で事故を起こした。
心も体も限界だった。

離婚して親権は取れなかった。
弁護士にも相談したけど、状況的に難しかった。

それでも、僕は僕なりに子供を
想ってきたつもりだった。

でも、気づけば会う機会は
どんどん減っていった。

同じくらいの子供を見かけたとき、
昔よく行った場所を通ったとき、
「元気にしてるかな」と思い出す。

懐かしさと、寂しさが同時に出てくる。

これからもずっとそうなんだろうなと思う。


そして気づいた。
この気持ちは、乗り越えるものじゃないのかもしれない。

忘れたくないし、忘れられない。
むしろ、ずっと抱えて生きていくものなんじゃないかって。

親権を取れなかったからとしても、
親であることには変わりはない。

子供を想う気持ちまで
失くす必要はないと思った。

僕にも僕の考えがあったし、
前妻にも前妻なりの思いがあった。

ただ、うまく折り合いをつけることが
できなかった。

夫婦生活に正解はないんだと、今は思う。

「こうあるべき」「こうしなきゃいけない」
そんな正解探しをして、余計に苦しくなってたんだと思う。

正解なんてなかった。
だから、このままでも生きていける。

離れていても、それだけ誰かを大切に思える。

誰かを思い続ける気持ちは、優しさの証だと
僕は思っている。

経験の数だけ、人に優しくなれる。

同じように寂しさを抱えている人の気持ちに、
少しでも寄り添えたら嬉しい。


これは、あくまで僕の考え。僕の主観。

僕の状況は、もっと大変な思いをしている人に
比べれば、まだ恵まれているのかもしれない。

だからこそ、この気持ちをどう扱えばいいのか、考え続けたいと思う。



最後に

離婚をテーマに3部構成で記事の予定でしたが、
最近の想い、悩みとして本音で話したいーー

そう思い4部構成に変更することにしました。

ただ、今回のテーマは、
深い悩みに繋がる部分だと感じています。

なので、解決する記事ではなく、
見出しなど付けず想いを語る記事にしました。

いかがでしたか？

初の試みだったので、とりとめのない箇所もあったかもしれません。

それでも、最後まで読んでくださりありがとうございます。

どこか共感できる部分があれば嬉しいです。

感想など、コメントお待ちしております。