順位や成績は『現在地』。大人は、子どもと向き合い、伸びる分野を共に探し、環境設定する。
小1息子が通信教育を受けていて、12月に初めてテストがあり、受けてみました。
オンラインで提出し、すぐに結果が分かりました。
その結果は、私の予想をはるかに超えていました。
そう、だいぶ低いほうに超える、順位でした。
期待していたのもあるかもしれません。掛け算の暗算も簡単なものなら出来てしまうし、頭の回転も割と早い子なので、もっと高い成績を、どこかで期待していたのでしょうね。
その順位を見て、思わず焦りました。やっぱりもっと勉強させなきゃだめなのか?と。
だけど次の瞬間、そもそもこの順位にどんな意味があるんだっけ?と立ち止まりました。
「この順位・成績をもとに、私はどうやって子供に関わっていったらいいのかな?」
「これから彼の学びを、どうやって支えていったらいいのかな?」
と、考えてみました。
まず、順位を上げる必要って、あるんだっけ。
順位を上げること、成績をよくすることを子供に求めて進めていくのは、なんといっても分かりやすいです。数字で見えるし、学校や塾などの教育機関が出しているある程度信頼できる。だから、周囲の大人が、子供に求めやすいのかなと思います。
「順位」をつけて誰かと比べることで、自分の場所が明確になるし、それが少しずつ上がっていくことで、なんとなく安心して満足して、じゃあそれそうやって順位を上げていけばいいんだ成績が良ければいいんだと言うふうになってしまう。
まさに昔の私がそうだった気がします。
勉強の内容のことを考えずに、ただテストで良い点をとれば良い。受験でなんとなく成功して、それなりに良い学校に入れば良い。そう思っていました。
今の学校教育自体が、子供同士を比較しているな、とも感じました。
でも、私は本当に大事なのは、子供同士を比べるんじゃなくて、その1人の子供が現在までのどのように学んで試行錯誤して成長してきたか、「過去」と「現在」を比べることじゃないか、と思います。
ただそれって結構難しい。そもそも勉強が苦手なこともあるだろうし、低学年のうちは自分から取り組むことや自分の思いを言語化することも難しかったりする。
勉強以外の分野、例えば音楽、スポーツ、美術、プログラミングやIT系など、子供が興味のあることなんて本当に様々だから、まずどの分野で子供を伸ばしていくか。
そうしたことは、数字で簡単に表すことは出来ないし、どこかに入力したらパッと結果が分かるものでもなく、子供と向き合いながら、そして色々と試していきながら、一緒に考えていく必要があるんですよね。
それが、通信教育のテストの順位のように、非常に明確で信頼性があるっぽい「数字」があると、そこに飛びついて、他の子はこんな風に頑張っているんだから、あなたも頑張ってみましょうみたいな話になってしまうのかなあと思いました。
もちろん、順位がつくことでのメリットもあると思います。自分の現在地がわかるし、得意分野・苦手分野がわかることで、子どもが自ら取り組みたいと思っている学びについて効率的に成長を促すことに繋がると思います。
「順位」は、あくまでも参考値。子どもをある側面から切り取って「現在地」を見ているだけ。
無理に子供に「順位を上げること」自体を押し付けるのではなく、いま子どもが「楽しい」、「興味がある」、「のびのびとやっている」「自ら一生懸命取り組んでいる」ようなことを、彼らの様子からよーく観察して共に探し、その部分を伸ばしていける環境を整えてあげることが、私たち親にできる最大の手助けなんじゃないかなと思います。
うん、よかった。順位を見てそのまま「もっと勉強頑張ったら」みたいに声をかけてしまうところだった。あぶなーい。
息子は、通っているスイミングは「いちばん上手くなりたい」とぼそっと野望を言ってくれたし、ピアノも楽しんで毎日弾いているし、「あおやまがくいんだいがく行く」って言ってくれてるじゃない。
少しずつ、少しずつ。積み重ねていこうね。
では、今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
hona
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