バレンシア風パエリア
本場バレンシアのパエリアは
オレンジの枝を薪にして炊く。
煙がパエリアに立ちこめるから
できあがりはオレンジ風味なのだ。
近所からみかんの枝を分けてもらい、
庭で炊けば本格的だがそうもいかない。
となればみかんを投入しちゃえと、
玉葱と米を炒めてトマトソースと出汁。
焼いた鶏肉、シーフードミックス、
ピーマンとパプリカを入れて、
そのうえにみかんの輪切りを乗せる。
蓋して弱火、待つこと20分!
パエリアはバレンシア語で
フライパンの意味である。
つくるのは男の役目らしく、
これをパエジャーロというのだ。
バレンシア本家のパエリアは
魚介は入れずに鶏と兎肉、
モロッコインゲンと白インゲン豆の
パエリアバレンシアーナがまっとう。
魚介のパエリアはアロスアパンダ。
実はこれもバレンシアのアリカンテ発祥。
というわけでパエジャーロ京太郎のは
鶏と魚介のハイブリッドバレンシア。
ワインはもちろんバレンシア産、
地元固有品種メルセゲラの白、
ドゥケ・デ・カンポに決定!
まさに柑橘系でばっちりマリアージュ。
ご機嫌スパニッシュディナーとなった。