『椿姫』とローランサン

パナソニック美術館で開催されている
マリー・ローランサン展では
素晴らしい絵がたくさんありましたが、
僕が目を見張ったのはそれだけでなく、
彼女が関わった何冊かの本の装丁と挿絵です。

ジャック・ド・ラクレテルの『スペイン語』
(Lettres Espagnoles)のモノクロの挿絵、
マルセル・ジュアンドーが書いた
『小動物物語集』(Petit Bestiaire)の
カラーの挿絵も大変に可愛らしかったです。

中でもアレクサンドル・デュマ・フィスの
『椿姫』(CAMILLE)の挿絵は出色でした。
この本を求めてあちらこちらを検索、
この手の本は日月堂さんにあるかもと
連絡したけれどありませんでした。

しかし日月堂さんから海外の古本を扱う
サイトを教えていただき検索すると、
高価な中古本が何冊か出てきました。
しかしローランサンの挿絵が載っている
新刊本はついに発見できませんでした。

デュマ・フィスの文章とローランサンの絵の
著作権が切れているのであれば、
ぜひ僕が翻訳を敢行して日本語版『椿姫』を
出してみたいものだと思っています。
それほどに素晴らしい挿絵の本なのです!