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緊急事態宣言による自粛に光! コープランドの「ファンファーレ」大野和士指揮による、東京都交響楽団 _2020年7月12日

前回、2020年1月25日にオペラ「ラ・ボエーム」を見た後、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)により、緊急事態宣言が発令。
先の見えない自粛期間に入ったことで、経済活動は一時中断し、予定していた演奏会も軒並みキャンセル・延期となりました。

その約4か月後にあたる2020年7月12日。
大野和士指揮による、東京都交響楽団の演奏会に行ってきました。

コンサートホールでオーケストラの演奏を聴くのは約4カ月ぶり。
コープランドの「ファンファーレ」が始まり、打楽器の序奏にトランペットの音色が重なって響いた瞬間、
「ああ、幕が開いたのだ」
という実感が湧き、涙が溢れました。
   
音が鳴っていないところの音楽がありありと伝わってくる、この感触。
余韻にも重厚さがあり、端々まで美がきらめいている。
細胞の一つひとつがそれらを呼吸する。
こういった全ては、やはり生演奏でこそ味わえるものでしょう。
   
私の人生には、音楽があって本当に良かった。
コロナ禍にあってなお、高い芸術性を維持し続けてくださっている全ての音楽家の方々に敬意と、心からの感謝をこめて。

ききみみ日記】というマガジンに、ここ数年のオペラ・クラシック演奏会の感想を毎日UPしています。
直近の演奏会はもちろん、ここ数年のSNSへの投稿を遡りながら、微調整しています。 是非お越しいただけますとうれしいです。
(2022年10月10日開始)


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