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食事を気をつけているのに病気の原因になる!40代からの新型栄養失調のサイン5選

はじめまして、健康美容コンサルタント(薬剤師)の宮本(@holistic_ph_919)です。

皆さんは、今まで健康にも気を使っていろんなものを食べてきたと思います。

しかし、1日3食しっかり食べているにもかかわらず、体の中では栄養不足になっている方が増えてきているのをご存知でしょうか?

今は飽食と呼ばれるほどに気軽にどこでも安く食事が手に入る日本になってきました。

それにものかかわらず、栄養不足になっているなんて信じられませんよね。

もしかしたら、あなたも栄養不足かもしれないのです。

ここでは、そんな食べているのにもかかわらず栄養が足りない新型栄養失調についてお伝えします。

この記事を読むことで、得られるメリットは以下になります。

食事をしても栄養不足になる理由
健康診断では教えてもらえない栄養不足のサイン
自分でも見つけられる栄養不足のサイン

これらのついて学ぶことができます。

ここで紹介した内容以外にも、皆さんが有益だった健康や美容の内容がございましたら、noteやX(Twitter)、Youtubeのコメント欄でご意見をいただけるとうれしいです。

健康・美容全般について知りたい方は、是非コメントやスキを押していただけると続編を書かせていただきます。


01|食事に気をつけているのに栄養不足

ここ数年、日本は世界的にも高齢者が多く、百歳を超える方も増えてきている影響もあって、ますます健康を気にして生活されている方は増えてきたと思います。

特に食事については、多くの方が生活や仕事のスタイルによって栄養されやすいことから、自分の操作できる範囲で気をつけるようになった方もいるかもしれません。

以前から、さまざまな食事法が流行りと廃りを繰り返しながら広まり始めました。

その多くがダイエット目的で行われており、個人の経験によるものも多く存在しているため、その中には過激な食事制限を強いられるものも含まれています。

そんな食事制限をしたり、そこまででなくても健康を意識した食事をしているにもかかわらず、なぜか日々の生活にどこか活力を感じなかったり、心のモヤモヤやイライラが増えてきている方もいます。

このように近年では、食事を満足に食べられていないことによって生じる栄養失調ではなく、3食毎日食べているにもかかわらず栄養不足になっている「新型栄養失調」が起きています。

現代では、食事をいつでもいただける環境が出来上がっているため、生活習慣病である糖尿病、高血圧、肥満によってメタボリックシンドロームにもなりやすく、その後進行して生じる脳血管疾患、心疾患を気にして過食に注意するように多くの専門家が注意喚起をしてきました。

そんな状況にも関わらず、まったくの真逆のことが問題視されていることに疑問を感じる方も少なくないと思います。

新型栄養失調は、どの年代にも起こっている栄養不足の状態であり、さまざまな体と心の不調に悩まされている隠れ栄養不足の方がいるのです。

カロリーばかりを気にした食事をするのではなく、どんな栄養を日々摂取しているのかを意識した食事の仕方が今後は大切になっていきます。

02|新型栄養失調は、健康診断で異常なしで通ってしまう

健康診断で血液検査をしたことがある方も多いと思います。

いろんな検査値が並んでいて、その中で検査基準に何か異常があれば受診を促されたりした経験がある方もいるでしょう。

しかし、この検査値に関しては、検査会社によって「正常値」として定めている値に違いがあります。

その理由は、検査会社が作った検査キットや解析ツールの基準を定める際に、特定の健康な集団の中で95%が占める範囲を基準としているためです。

それ以外の前後の5%に入っている方は異常値となるように設定がされています。

これは検査会社が集めた集団が変われば、この範囲が変化する可能性があります。

血液検査で例外として、コレステロールに関連した数値は、一部の学会で定めた数値を基準とされています。

しかし、その他は正常と言われる基準値に検査会社ごとのバラツキがあるのです。

そのため、血液検査などの検査値はあくまでも「参考値」として見るのが本来は正しい判断と言えます。

よって、健康診断で行う血液検査の結果は、皆さん1人ひとりの「個人の正常値」ではなく、検査会社が決めた検査の集団内でどうかを判断するものになります。

つまり、血液検査では健康と太鼓判を押されているわけではなく、また病気であると確定されるわけでもないのです。

あくまでも、健康と思われます
病気の可能性が多少あります

この程度のことしか分からないと言っても良いでしょう。

しかし、ここで大切なのは、この血液検査の中には栄養に関係するバランスを知ることができる検査も含まれているます。

例えば、貧血の際によく見る血清鉄やフェリチンの値だけではないのです。

肝臓の機能検査に関係するAST、ALTと腎機能検査に関係するBUNを見ることで摂取したタンパク質の使われ方を把握することもできます。

このようなことは、栄養療法を行っている専門医のクリニックでしか読み取っていただけないことが多いため、一般的には数値が基準値にあれば問題なしとされてしまうのです。

皆さんの中にも検査をして「異常がない」と言われたけど、なんか体調が良くないという経験をされた方もいるのでは?

血液検査を栄養療法の視点で見ると新型栄養失調のサインである可能性が隠れていることもあるのです。

03|ちょっとした症状は体からの栄養不足のサイン

ここでは健康診断の数値に関する内容をお伝えしてしまうと、一部診断行為になってしまったり、不適切な内容となる可能性があるため控えます。

しかし。何かしら現れている症状であれば、具体的にどんなものが栄養不足のサインと皆さんでも判断しやすいと思います。

全部で5つ紹介しますので、自分はどうか観察してみてください。

■だんだん体重が減少・痩せ始める

本来であれば、私たちは食事から栄養を摂取して、体内でエネルギーを作り出します。

特に三大栄養素と呼ばれる糖質、タンパク質、脂質は、エネルギーに使われます。

しかし、栄養不足の状態が続くと、糖質を優先的にエネルギーとして使っていたのが、次第に体の筋肉や脂肪をエネルギーに変えようとします。

これによって、体重が減少していきます。

その中でも特に問題なのが、筋肉の減少しによって、骨が出っ張たり、皮膚が薄くなtたり、手足が細くなっていく、頬がこけるなど見た目にも変化が現れます。

これが進行していくと、筋肉量が減った上に脂肪は体内に蓄積していくサルコペニア肥満と呼ばれる状態になっていきます。

引用:日経Gooday

同じ手足の太さにも関わらず、一方の方はほどんどが筋肉で、もう一方の方は少しの筋肉に脂肪が多くついているような状態です。

このような状態では、エネルギーを生み出すことも難しくなってき、これが足で起きてしまうと将来の歩行に影響していきます。

足が細いというのは、それだけで魅力的ではありますが、その足の筋肉が多いければ良いのですが

脂肪が多くなってしまうと、逆に肥満になりやすく、実はリバウンドのしやすさにもつながってしまうのです。

■食後のめまいや眠気、集中力の低下

引用:日経Gooday

皆さんは、食後に眠気を感じたことがありませんでしょうか?

特に多くの方が昼食あたりに眠気、集中力の低下を感じているようです。

昼食のこのような眠気には、睡眠周期による影響で午後2時〜4時の間に眠気が強くなることも知られているため、ここからお伝えすることが全ての原因ととは言えません。

そのため、昼食後の眠気に関しては、生物として自然なサイクルなので、皆さん全員に当てはまらないかもしれません。

しかし、血糖値の変動によるめまいや眠気、集中力の低下、だるさなどを感じる方が増えてきているのも事実です。

その原因になっているのが、ご飯やパンなどの糖質、砂糖や甘味料の摂取量が多いことで生じております。

体内では、これらを使った食品によって、腸から血中へ糖が流れ込み、血糖値が急上昇します。

その後、上がりすぎた血糖値を下げるために、インスリンと呼ばれる血糖値を下げるホルモンが膵臓から分泌されます。

しかし、このインスリンの影響で、血糖値が急降下してしまい、今度は低血糖状態になり、これを血糖値スパイクと呼んでいます。

この血糖値の上がったり下がったりが、うまくバランスを取ることができずにいることが、自律神経の乱れにも影響し、めまいや眠気、集中力の低下、だるさなどの症状として現れます

血糖値スパイクは、生活習慣病や精神疾患にも影響することが多くの研究からも分かってきているため、このような反応に気付いた時から対策を講じることが大切です。

■疲れやすい、太りやすい

栄養失調の状態が続くと筋力や活動量が低下してしまって体が弱っていきます。

ちょっとしたことで、すぐに疲れやすくなり、日常的な疲労感が出ていることもあります。

また、疲れやすく体が動かなくなり、食事の内容は変わらないので太りやすくなる傾向もあります。

その理由は、先ほど紹介した異様不足による筋肉量の低下、血糖値による乱高下が影響してきます。

疲れやすさに関しては、さまざまな種類の疲労感があります。

特に脳疲労や精神疲労に関しては、血糖値スパイクの影響、タンパク質・ビタミンB群不足による神経伝達物質の不足が考えられます。

太りやすいさに関しては、無理なダイエットによる栄養不足で生じた筋肉量の低下や、筋肉が減ることによってエネルギーを生み出すミトコンドリアの量も減るため、糖質があまることで血糖値スパイクが生じて、脂肪として蓄積されやすくなる。

この辺りが考えられますので、対策をしてみると良いでしょう。

■肌荒れや傷が治りにくい

こちらは単純な内容かもしれませんが、栄養失調になると皮膚の症状にも影響が出てきます。

筋肉量が減る、脂肪が減ることで顔がやつれてきたり、血液中の栄養の循環が滞って肌荒れや傷が治りにくい、肌が乾燥するなどの症状があります。

そもそも肌の約60%がタンパク質でできているとされています。

引用:森永乳業

エネルギー不足によって、体内のタンパク質が消費されてしまえば、肌の状態も次第にくすんでいき、肌荒れや傷が治りにくくなってしまいます。

肌の状態は、タンパク質のサインを感じやすいと思います。

肌の潤いや歯触りにも変化が生じてくるからです。

その他にも、鉄、亜鉛、ビタミンA,B,C,Eなども関係しています。

特に傷口が治りにくい場合には、亜鉛不足が強く影響することや、唇の乾燥のような乾燥が目立つ場合には、ビタミンD不足のサインと捉えていただくこともできます。

■骨折、骨粗鬆症になりやすくなる

栄養失調では骨の原料となるカルシウムやマグネシウムが不足してしまいます。

それがさらに進行すると骨粗鬆症を引き起こし骨密度が低下して骨が弱くなっていきます。

骨が弱くなる要因としては、多くの方がカルシウム過多でマグネシウム不足ということもあります。

マグネシウムは、海藻や海苔のようなものに多いため、そういうものを摂取しておくだけでも、骨を強く維持できます。

また、骨を強くするにはタンパク質とビタミンCも重要な栄養素とされています。

骨は、タンパク質でできているってあまり思ったことがないかもしれません。

しかし、整形外科で骨折をされた高齢者の栄養療法を行った治療では、骨の材料であるコラーゲンを作るタンパク質と、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCを摂取したことで、骨折からの回復が早まった報告もあります。

女性の場合には、閉経とともに女性ホルモンのエストロゲンによる骨の恩恵が薄れてしまいますので、タンパク質、ビタミンC、マグネシウムを摂取して強い骨を維持していきましょう。

03|日々の変化の対策は栄養不足を疑うところから

このように健康診断では分からない自分でも自覚できるような症状を感じましたら、それは新型栄養失調によるものの可能性があります。

以下の内容に気づいたときから食事のしかたを見直すようにしてみましょう。

■だんだん体重が減少・痩せ始める
■食後のめまいや眠気、集中力の低下
■疲れやすい、太りやすい
■肌荒れや傷が治りにくい
■骨折、骨粗鬆症になりやすくなる

新型栄養失調は、まだあまり世間では認識されていないことが多いかもしれません。

生活習慣病を意識するあまりに、カロリーばかりに目が入ってしまいやすいですが、次第にカロリーについては健康や病気を予防する視点から疑問を訴える医師も増えてきています。

これからは、本来必要な栄養が不足してしまっている可能性を考えてみましょう。

その際には、食事だけでは不十分な場合もあります。

年齢を重ねていくと食事をたくさん食べられないこともありますので、食事回数をこまめにしたり、良質なサプリメントを併用したりしながら栄養を補う工夫をしてみましょう。

それではまた、次の記事でよろしくお願いいたします。

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ホリスティック薬剤師 宮本知明
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