すごい本見つけました!
※私は虐待サバイバーで性被害サバイバーでもあります。
都会のクリニックまでPTSDの治療に通っています。
昨日、通院でした。
電車の中で粘りつくような視線を感じました。
嫌な感じがしました。
ゾワゾワしました。
2日前にも見知らぬ男性から車での付け回しに遭い、怖い思いをしたばかりだからなのか…
いや、これは…じっと見られてる…
私が立っている場所の隣から、男性のネチネチとした視線を感じる。
私は問いかけました。
「私は何歳の頃のどのような感情を呼び起こされているのだろう?」
…13歳。
…スイミングスクール。
…そこの理事長…。
…私のおトイレまでついてきた。
…いつも私のあとを付いてきた。
…怖い。
…いやらしい。
どうやら、私は13歳の記憶にロックオンされ、ゾワゾワと嫌な気持ちになっているようだった。
今は、37歳。
電車の中…。
手出しはしてこない…。
…よし。
思い切って顔を向けた。
20歳くらいの若い男だった。
彼女さんが居眠りしているのをいいことに、私を凝視していたのだ。
…ガキじゃないか!
…こんなガキンチョ怖くないぞ!
…ゾワゾワして損した!
これは、扉絵に使用した「サバイバーとセラピストのためのトラウマ変容ワークブック」で「パーツワーク」を行ったからだ。
自分を細かく細分化し、
「私は怯ている」
ではなく、
「13歳の私が」
「スイミングスクールで理事長にされたことを」
「恥じて」
「思い起こしている(トリガーされている)」
と細分化する練習をし手に入れたこと。
例えばハハに似た人に怒鳴られたとする。
「私は17歳のときにハハに❝貴様なんかいらなかった❞と言われた」
「恥の感情を思い起こし」
「服従して身を守らなければ」
と思っている。
から変容し、
「今は37歳で、目の前のオバサンは赤の他人」
「私の生命までは脅かさない」
「怒鳴りつけてくる変なオバサンがいることを誰かに相談しよう」
となる。
「怒鳴られる」=「自分の存在が恥」=「服従」以外の手段が取れるようになる。
私の中にあるパーツは、
闘争パーツ
逃走パーツ
凍りつきパーツ
服従パーツ
助けを求めて泣くパーツ
のうち、
凍りつきパーツ48%
服従パーツ48%
闘争パーツ2%
逃走パーツ2%
と分析でき、服従パーツとは幼子にとって「私は恥ずべき存在である。親の言うことをどんなひどいことであれ受け入れなければ」という「恥パーツ」とも呼べる。
自分自身を細分化し、
今感じている感情が、
いつの時代の、
どんなパーツに由来する、
不快な感情なのか。
その時点と、今の時点の違いは何か?
そこを見極められるようになると、虐待サバイバー・性被害サバイバーには有効だと思う。
また、日常を送っているパーツたち「料理をするパーツ」「掃除をするパーツ」「市場で人と会話を難なくこなすパーツ」がいかに「生き残ってくれたか」もよくわかる本に仕上がっています。
この本はゆっくり進めるよう書いてあり、私は8月はじめからスタートしましたが、少し飲み込みが早すぎたかもしれません。
やや、難解な日本語であるため、「通知表、国語いつも1だったんだよな…」という方は腰を据えなければなりませんが、サバイバーの方は読んでみて損はないと思います。
自分全体が怖がっているのではなく、自分の中の「〇〇歳の自分が怖がっている」と気付けるだけでも大きいと思います。
税込み3300円と少し値ははりますが、サバイバー必帯の書と呼ぶにふさわしい良書に巡り合った夏でした。
おすすめです!!
改めてご紹介します↓
複雑性トラウマにも単回性トラウマにも応用できます!