人生の伏線


2024年もあとわずかであるが、1カ月は残っている。
だけど、日々はそれでもあっという間に過ぎ、いつの間にか残り1カ月となった。
そんな時の流れの早さもあり今年は不思議な1年だった。

気づけば31歳になっていた。30歳じゃなくて31歳だ。
とっくに30代はスタートしていた。
社会に出て8年経った。社会人になったつもりは今もないが、若さや右も左も分からないという言葉は使いにくくなった。
内定無しで卒業し、1年くらい無職し、職歴も刻んだけど自分の年齢と、見合った立ち振る舞いなど身の丈を考えるくらいには社会人として染まっていた。


社会人になることを拒んでいた。
じゃあ、今過ごしている社会人生活は退屈か?
全くそんなことない。むしろ人生で一番楽しい。
いつの間にか2024年も終わるの?と思ってるほど忙しくて楽しかったんだ。

社会人一年目をプー太郎として過ごした。
ようやくありついた仕事を半年でクビになった。
その次でようやく働くようになり、給料使ってダンスを習いはじめた。
ざっくり俺の社会人生活をまとめるとこんな感じ。
振り返るとその時その時の出来事は全て必要なことだったと思う。

働かないことによる、社会との隔離生活の辛さ。
ダンスという家庭や友人、職場以外の第三の居場所ができたこと。
仕事を通じて感謝されること。
商材よりも俺という人間を選んでくれたこと。
どれも有難い思い出であり、財産となっている。

31歳になった今、刻んだ職歴から出会った仕事関係者から応援をいただいたり、ダンスで様々な年齢層の人と知り合えたり、子どもから学ぶという想像もしなかった人生を歩いている。
今年は、ダンスで出会った子どもと成長した姿で再会を果たすこともあった。
自分が誰かに望まれる経験ができた。
あの時出会った人が後になって重要な存在になっているような伏線回収が起きた。

我ながら不思議な人生だと思っている。
学生の頃は、もっと「普通」な人生を送ると想像していたから。
けど、その想像より何百倍も楽しい。
自分のことを好きになることもできたし、伏線を回収できた運の良さにも感謝している。

その時は大きな絶望を感じても、立ち向かえばなんとかなる。
壁を乗り越える、ぶち壊す、別の道を探す、手段はたくさんあるのだ。
誰しも伏線を知らず知らずのうちに張っている。
回収できるかは自分の気持ち次第。
これが歳を重ねる楽しさなのではないか。

これから俺にはどんな物語と展開が待っているのか。
そして、それはどこの伏線を回収して起こるのか。
それが俺の人生のドラマなのだろう。

もっともっと楽しくできる。楽しくなる。

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