メタ・ダイエット (食事制限を超越せよ)
最適なPFCバランス、最適なカロリーを効率的に胃にブチ込む作業。
食事の価値観を変えるメタ・ダイエットを提唱します。
ササミ、ブロッコリー、玄米。
私は月に2-3回の外食を除けば、同じ食事メニューを淡々と毎日食べています。
「1ヶ月前のこの日何食べた?」と聞かれても、迷いなく答えられます。
目指していたわけではなく、過重労働による精神不調を経て偶然この境地に至りました。
食事方法を変える小手先ではなく、価値観から変えて健康管理をします。
3大注意事項
1.食を楽しむ人間性が失われる
この生活の代償として食への興味が失せました。
調理に時間を掛ける人間を狂人だと感じます。
実際は私の方が狂人なのですが。
美味しい物を食べたいとか、そういった食欲は無くなりました。
妻と時々外食に行くのも正直気が乗らず、家族サービスと割り切って付き合います。
飲み会は好きですが、酒とトークが好きなのであって食事自体は何でも良いです。
世間と乖離した感覚とは自覚しているので、居酒屋選びでは参加者が食事に満足出来そうな店を探すよう気を付けています。
2.食事メニューのPFCバランスは崩さない
食事メニューは基本固定されます。
この固定メニューのバランスを如何に整えるかが鍵です。
これが崩れると偏食、暴食に成り下がります。
私のPFCバランスは「3:1:6」で計算しています。
ローファットな食事メニューの方が、体型維持をしやすく食費もあまり掛かりません。
このPFCバランスは数年掛けて自分に一番合っているバランスを見つけ出すのが良いと思います。
3.家族(周囲)の理解は得られにくい
これが一番課題です。
食への興味がなく、毎日は同じものを食べ続けるのは理解されません。
ネタにするくらいなら良いですが、この価値観はあまり語らないのが無難です。
食欲に振り回されている側にいる人には、伝わりません。
人と食事を合わせるのは億劫ですが、適当に付き合います。
「何食べたい?」の質問に、自宅でいつものやつ食べたいという本心は隠して、適当に答えます。
しかし、同居の家族には説明しておく必要があります。
私は元々腹が弱いのと、適応障害の頃に摂食障害となった過去もあり、食事メニューを固定して管理する名目で説明しています。
これらの経緯が無ければ、家族への説明はどうするのか正直なところ思いつきません。
周囲の理解ゼロというのは一種の暴力で、良かれと思って食事を用意してくれようとします。
食卓で同じものを食べるというのは、人間が昔からやってきた慣習で、その価値観を切り崩すのは容易ではありません。
別々のものを食べる常識があっても良いと思います。
ネットの片隅にこのマイノリティな価値観を刻んでおこうと考えた次第です。
段階移行
レパートリー5
私の場合、段階的に食事メニューを減らしていく中で価値観と生活が変わりました。
一人暮らしをしていた時から、元々料理はそこまで好きではなく、レパートリーもあまり持っていない状態です。
社会人になって早々は、外食やレトルト食品ばかりで食事バランスは全く無視していました。
このままではいけないと思い、自炊に切り替えます。
PFC「3:1:6」で組んだメニューです。
料理に手間暇掛けたくなかった私は、この簡単に作れる5種をローテーションしました。
他にも2軍メニューはありましたが、調理が少々手間だったりと作る気が起きず、自然とこの5種に絞られていった感じです。
2年間この食事のみ(外食除く)で過ごしました。
この時はまだ食への興味はあり、料理の面倒さ故に5種の食生活をしている状態です。
レパートリー3
3年目に入り、トマトリゾット、カレーリゾットが2軍落ちしました。理由はトマトとカレーがダブってたからです。
無水パスタはトマトで作っており、トマトリゾットとの違いは米かパスタかでした。
カレーリゾットは「沼」を参考にアレンジしたものですが、元々減量食なので無水カレーの方が常用食として優秀だと考え、無水カレーが勝ちました。
結果的に3種へ絞った事になりますが、特に減らそうと意識した訳ではなく、自然とこの3種しか作らなくなったと言った方が正確です。
リゾット2種は人に出せるモノではなく、無水カレー、無水パスタならまだ出せる料理だったので、稀に妻の分も合わせて作ったりしていました。
なので無水シリーズが優先されました。
この3種体制で約1年過ごします。
この時点で、食への興味は薄くなりつつありました。
3年同じ種類の食生活を続けていると、いかに効率よく済ませるか?という思考へシフトしていきます。
その結果、効率悪化 (別の料理を作って普段より工数増加) する事がむしろ心理的負荷になりました。
レパートリー1
1種まで食生活が絞られるのは想定外でした。
キッカケはブラック企業での過重労働です。
レパートリー3の期間中に転職しました。
残業生活で時間の余裕がない中、無水カレーと無水パスタを自然と作らなくなり、最後に残ったのが最短で作れるこれでした。
ササミに少し味付けして炊飯器で6食分(1kg)まとめて炊くだけです。
再転職して時間的余裕が出来た今、この1種の食生活を続ける必要性も薄れているのですが、価値観が変容していました。
今の私にとって食事とは、最適なPFCバランス、最適なカロリーを効率的に胃にブチ込む作業です。
食への執着が消えた一方で、食の効率化への執着
ブラック企業で精神不調に陥ったのは、人の価値観を塗り替えるのに十分な経験でした。
一番キツかった時期に、気分転換で美味しい料理を食べに行った時があります。
美味しい料理を食べても辛い現実は何も変わりませんでしたし、精神不調に全くプラスになりませんでした。
それ以来、食事に対して楽しさを見出せなくなり、食事に手間、時間を掛けることに意味を感じなくなりました。
代わりに食事の最優先事項として効率が加わります。
美味しさ、値段よりも効率です。
つまりメタ・ダイエットとは
通常のダイエットは、健康を目指すマインドセットによる行動です。
立派なマインドセットがあったとしても、食事制限という不自由には我慢が伴います。
メタ・ダイエットではその一つ上のレベル、マインドセットの元となる価値観を変えます。
私のケースでは、食の効率化への執着という価値観が切り替わった事により、我慢を伴わず健康管理行動を起こしてします。
例えるならば、歯磨きです。
歯を綺麗にするという目的を達成するための行動ですが、何十年もやっている内に単純作業化しています。
これを世の中の人が、何十種類もの歯磨き粉を用意して、フレーバーを楽しみながら毎日歯磨きのQOLを求めていると想像してみてください。
何故そんな無駄な労力を掛けるのかと思いませんか?
これを食事に置き換えたのが私の感覚です。
食事のレパートリーが一定の生活を何年も続ける内に、食事も作業化されました。
但し、この状態が本当に良いものかは不明です。
レパートリー1種は自分でも極まり過ぎだと感じますが、5種、3種体制は健康管理として割と良い線いっていたかもしれません。
自分を健康管理マシーンとして操る境地を最終目標として、
ダイエットしてみては如何でしょうか。
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※無水カレーはこれに鶏胸、野菜を入れています
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