「蜜蜂と遠雷」の世界観をもう一度味わえる一冊
「全く体験したことのない音楽。激しさと詩情、衝動と理智、殺気と洗練。」
直木賞と本屋大賞をW受賞した「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ。
軽いタッチであっという間に読める短編集。
「蜜蜂と遠雷」の奏者達の現在と過去。
審査員達の若かりし日。
偶然に生まれる音楽の奇跡。
「蜜蜂と遠雷」から聞こえてきた音楽が、また聞こえます。
胸が苦しくなるほど美しいあの音たちがが。
真摯に向き合えるものがある人は
それだけで幸せに思える。
羨ましい。
それが例え時に辛くて苦しくても。
それでも逃げられないほど好きなものに出逢いたい。
そんな風に思う一冊でした。
「蜜蜂と遠雷」に心を動かされた人には絶対にお勧めする本です。