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未熟な人間から脱出するには ―知情意のバランスを考える―
こんにちは、HITOGAKUです。今日は未熟な人間から脱出する方法について書きます。
世の中に未熟な人間は多く、自分もその一人です。
至らないことばかりで、結果も出ない。すぐに周りに流されてしまう。
何かしたいが何をすればいいかわからない、など。悩みはつきません。
ではどうすれば未熟な人間を脱出することができるか。
それには人間として必要な要素のバランスを整えていくことが重要となってきます。
何をすればいいかわからない、という人はまず「知情意(ちじょうい)」を意識すれば良いと思います。
知情意は人間の精神の働き
では、知情意とは何でしょうか。
知情意とは、知性・感情・意志の3つの要素で構成されています。
哲学者カントが唱えたとされ、松下幸之助や渋沢栄一も過去に持論で言及している人間の精神の働きです。
また夏目漱石も「草枕」の冒頭の一説でこのように表現しています。
「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
知に働けば角が立つ、情に棹(さお)させば流される。
意地を通せば窮屈だ。 とにかく人の世は住みにくい。」
「知」ばかりだと嫌われるし、「情」だけだと流されてしまう。「意」ばかりを貫くと息苦しい、というわけです。
どれかに偏った状態ではなく、この3つの要素のバランスを意識することが重要です。
知情意の重要性と向上のさせ方
知情意をそれぞれ自分がどう捉えているかと、向上のさせ方を参考までに書いてみます。
知性について。
知識がないと騙されるし、何かをやりたいと思ったとしても、実現方法や解決方法がわからない場合があります。
これに関しては一つだけです。
自分が今悩んでいることや興味がある分野の本をひたすら読みましょう。
情について。
情とは”他人を理解しようとすること”です。決してただ人に優しくするだけではないです。
自分の価値観と違う価値観を理解するため、たくさん人と話しましょう。
また感情をコントロールするために、「感情的になってるな」と感じた際に、感情と行動を切り離すよう意識することをお勧めします。
意志について。
考えているだけでは”意図”であり、行動して初めて”意志”となります。
実際に行動する姿を見て、他人は意志があると判断するんですね。
行動しないように自分が考え始めた瞬間に、「ビビらず行動せよ」と念じて行動しましょう。その勇気ですべて変わります。
行動しないと意志は伝わらないし、結果もでません。
自分が成熟した先にあるものは他者への愛
自分が成熟することは、他人を愛することに繋がります。
愛は与えるものであり、与えるには成熟した人間である必要があります。
そして、自身を向上させ、他人を愛することができる人間にしてくれるのは、他ならぬ自分以外ありえません。
これができると成熟した人間だ!というような基準はないですが、かっこいい大人になる一つの指標に知情意がなればと思います。
未熟な人間を脱出するために、少しでも前向きに行動していきましょう。そして他人に何かを与えられる人間になりましょう。
読んでいただきありがとうございました!