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君、ほんとは伝い歩きできるでしょ

生後9ヵ月半の娘は、何に捕まるでもなくすっくと立つ。
成長としては比較的早めな方だと思う。積み木や絵本などをそのまま持って立っていることもあるし、両手を叩いて遊んだりもする。しばらくすると、ぽいんとかわいらしく尻もちをつくのだけれど、危なっかしく頭からぶっ倒れることは随分と減った(※ゼロとは言わない)。体幹が随分しっかりしているなぁと思う。

そんな娘は、伝い歩きを、しそうでしない。
つかまり立ちをして、そのまま片手を離し、時には両手すら離し、またつかまって、足を1歩ずらし、2歩ずらし……たあたりで、ぽよんと尻もちをつく。おもちゃ等で釣ってみようとしても、お尻を地面につけて、そのままハイハイに移行してこちらに来てしまう。
うーん、ハイハイの方が移動が早い、あるいは楽だと思ってるのかな。そりゃそうだよな、楽・慣れてる・早い手段が別途あるなら私だってそっちを使う。正直、『やらないだけで、できるんでしょ?』と、結構前から思ってる。ずっとずっと、思ってる。

ずっとって書いたけど、1ヵ月ごとに描いてる娘ちゃん振り返りダイジェストによれば、多少のふらつきはさておき随分安定して立てるようになってきたなぁと思ったのが、丁度9ヵ月目を迎えたばかりのところだ。つまり、半月前だ。
……え、マジで?そんなもん?
なんか体感的には2か月前くらいからもう立ってるような気がする。
うーん、記録つけておくのって大事だな。育児は時間間隔がすぐバグる。
まぁでも多分、1分手離しで立てるようになったっていうあのへんくらいから、(これだけ安定してれば伝い歩きくらいいけるのでは……?)という疑いを持っていた気はする。んんん。


そんな娘ちゃんは、最近布団の上にあぐらをかいて座り込むママの背に回り込むのがプチブームだ。
甘えるようにママの背中でつかまり立ちをしたり、背中をぱしぱし叩いたりしている。おう、そのまま肩たたきでも覚えてくれ。後ろに回ってるから表情はあまりよく見えないけど、とりあえず楽しそうで何よりだ。

そんな可愛らしい顔が、ママの右側から、背中へ。
そしてぴょこんと、左側から飛び出てくる。
おっ、かわいいね。ふふふ。


……いや待て?
今のそれ、ママの背を使って、伝い歩いていたのでは……?



……何歩ほど歩けば、『伝い歩きが出来た』とキッパリ言えるのだろう。
今まで目視できる範囲では1、2歩までだったので、ずっとモヤモヤしていた。なんせカメラを向けてみても、ママが近くにいればすぐにハイハイで寄ってきてしまう。でもどこかで「今日が出来た判定です!」っていう区切りは欲しいと思っていた。

惜しむらくは、そこでの伝い歩きは私も目視確認が出来ないし(布団を踏みしめる感触とかで、途中で座ったりせずにしっかり歩いているのは間違いないのだけれど)、動画を撮ることもできないあたりだ。うぅ、残したい。



とか言ってる間に、旦那さんがけろっとした顔で言った。


「さっき1、2歩手離しで歩いてたけど」


いや待って待って、それは早すぎるのでは??????
流石に現場を見ていないので判断がつかない。でもこれだけひょいひょい立ってたら、1歩という名の足踏みというか、その程度は有り得なくは、ない。まだそれは「歩いた」という判定にはきっと遠いやつなんだと思うけど。だから、何歩進めれば合格ラインになるんだ。基準を教えてくれ。

しっかり『歩いた』瞬間も是非撮りたいけれど、とりあえず『伝い歩き』の記録の方が撮れるチャンスは短いだろうなと思う。
なんとかいい画を残したいなぁと思いながら、今日もスマホを向けている。



――と、ここまで書いて、今日の分のnoteにしようと思って寝た。
朝起きて投稿しようと思ったそのちょっと前に、きっちり伝い歩きしてる動画が撮れた。
撮れるんかーーーい!!!!!!!笑


とりあえず、『伝い歩き』は9ヵ月で出来たという判定になりました。また一歩、前に進んだね。おめでとう娘ちゃん。

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