何ないところから、何かを得る 〜 「田舎へ行こう」 忌野清志郎(ラフィータフィー)
田舎町の休日の醍醐味は何もないこと。何もしなくていい。のんびりとしていればよい。
歩いて行ける場所に書店はなく、喫茶店もなく、娯楽施設もない。
服屋もないし、映画館もない。
だから、小さい頃は、遠くまでそれらを求めに行っていた。
今なら、何もないことの意味や価値がわかる。車やバイクよりも自転車が多い世界では、自然の音が聞こえる。自然の中に溶け込まなくても、そこかしこから聞こえてくる。
空を行く鳥の声や羽ばたきの音、川が流れる音。木が風に揺れ枝を鳴らし、風の音すら聞こえてきそうだ。
その日常はおそらく戦前、全国的に当たり前だった世界。そして都市部では消えてしまったもの。
幸い、まだまだ日本にはそう言う場所がたくさんある。ならば、日帰りででも足を伸ばしてみるのが良い。
何もないところから、何かを得ていると思う。きっと。
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