アテネオリンピック開会式〜人類の故郷である大海「Oceania」を象徴する青 〜 色の意味合いについて Vol.4
東京オリンピックの記憶も新しいですね。オリンピックといえば思い出す風景があります。
夏は「青」の印象が強いですよね。果てしなく続く青い空、どこまでも続く大海原のイメージ。
この「青」を効果的に取り入れたオリンピックの開会式がありました。
それは、2004年のアテネオリンピックです。
開会式が進む中、会場全体が青い光で覆われ、大海を思わせるような幻想的なムードになったとき。
ビョークが登場。
幻想的な歌を奏で始めました。この曲のタイトルは大海を意味する「oceania」。
会場全体を覆う青い光。これは大海をイメージしたものでしょう。
光が衣装に反射し、光が蠢いているわけですが、それは海で生きる生命の胎動のように見えます。
遥かな古代、生物は海から陸へ上がってきました。いわば、大海は人類の故郷とも言えなくもありません。
神秘的な青い色。地中海の青の洞窟もそうですが、神秘的な青い色をみると、厳粛な気分になると同時に、懐かしさを感じてしまうというのは、きっと遥かな古代の記憶の名残なのかもしれません。
この帰巣本能に目覚めていく男を描いた映画では「グランブルー」がありますが、海は全ての生命を包み込む、母親のような存在なのかもしれません。
そこにかぶさってくる、ビョークの声にならない声、感情のほとばしり。
言葉が生まれる前、根源的なコミュニケーションの手段はきっとこんな音だったり声にならない声、感情のほとばしりだったのかもしれない。
人類の故郷である海と
そこでの生命の胎動と
何かを伝えたいともがく感情の吐露が
画面全体に展開されていました。
これほど素晴らしい開会式は過去無かったでしょう。そしてビョークの素敵さを一段と実感した瞬間でした。
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