心のバリアフリーを目指して ~ 「擬態」 Mr.Children
バリアフリー
バリアフリーの歴史を紐解くと、考え方としては世界的には70年代からあるようです。
日本では90年代になってから、ちらほら聞くようになったと記憶しています。
バリアフリーは、誰でも同じような日常生活を過ごすための思いやりの集約と思います。
信号のアラーム、エレベーターのボタン位置、段差のない歩道、公共機関の対応、観光名所の対応など。
今のSDGSなどに通ずる活動ですね。
いかに気づいていけるか
こういった活動の根幹には、誰かにとって、いかに周りの状況が不自由であり、不便であるかに気づいていける事が大切だと思います。
気づいていくには、目を向けること、関心を持つことから。
今の自分の状況とは、違う状況を想像できること。それが始まりの第一歩ですね。
擬態
擬態というものは、生物が自分の身を守るために進化の過程で身につけた外敵予防策。
外敵の性質に気がついたことで、自分の弱さを補うために、身についていったのではないかと想像します。
自らにバリアをはったとも言えます。
ただ人類に於いては、単に自分の事のためだけに、本来の姿を隠している場面が多いのではないでしょうか。
いわゆる、猫をかぶるとか、会社で無理に振る舞うとか、いわゆる精神や心の擬態、バリア。
心のバリアフリー
平成9年版厚生白書によると、、以下の通り80年代後半、バブル期で、24時間戦えますかという曲が流行った時期から、心の病いが増えているのがわかります。
ただこの当時は、起きてしまったことに対しての対処が主で、なぜ起きたかには主眼が当てられていません。
心の病いの原因追求からの対策は、やっと、割と最近、仕組み化されてきている気がします。
たとえばそれまでは、仕事もスポーツも根性論が強く、学生は校則で縛られてていて、、
働き方も、転職も主流ではなく、一つの会社に勤め上げるパターン。
余談ですが、新卒から定年までを安心して過ごせたのは、どのくらいの期間かを考えると、22で入社で昔は60歳定年だから38年。仮に2000年までを定年安全時期とするなら、入社は1962年。。。戦後、経済復興は1950年ごろと捉えると、僅か歴史は50年程度なのですよね。
半世紀しか、安心定年時代はなかった。いや、入社年度でみると、12年くらいしかなかったとも言えます。そういう時代が現代であると言う事ですね。
さて、心の健康という意味では、自分を見つめ直すためのコーチングや、アドラー心理学などの行動心理学、または自己啓発など、さまざまなものが生まれました。
働き方も改善されてきています。
こういう時代だからこそ、相対的に過去の状況と比した時にかなりの改善がある時代だからこそ、変わってきたことに喜び、心のバリアフリーを目指していくべきなのでしょう。
そう、飛び魚のように、地味でも、空に向かい羽ばたけるように。