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音が個性的だった時代から、音は普遍的な時代へ。そして、個性が際立つ時代へ。Bon Jovi体験記Vol.6


普通のロックバンドへ

ボン・ジョヴィも2000年に入る頃から、ハードロックというよりは普通のロックバンドに変化していきました。

ある意味普遍的なロックというか、馴染みやすい音楽になったというか。

もちろん楽曲の質が落ちたということではありません。

これはブルース・スプリングスティーンやU2が歩んだ道と同じですね。ある程度、人気がでてくると個性的な音よりも大衆的な音に変わっていく。面白いのは、その方が楽曲の質も上がっていることですね。

普遍的・王道ポップ。

現在のボン・ジョヴィも基本的にはこの路線の延長線上にあります。

この時期のアルバムを並べてみますと、、

テーマ性、カントリー風味などの、差異はあるけれども、大まかにはどのアルバムでも、普遍的なBonJoviが鳴り響いています。

おそらくこれから先、発表されるアルバムも同様でしょう。

歴史、、という意味では、ギタリストのリッチー・サンボラの脱退がありましたが、大きな視点での音楽性への影響は無いと言えます。

それだけ、普遍的なポップ&ロックになったということかと思います。

音が普遍的になってきたとき、クローズアップされてくるのは演者そのものではないでしょうか。そうなってくると演者の個性が問われてきます。音は普遍的。演者が真っ黒なシルエットでは、違いが判らない。

そう、個性がクローズアップされてくると思うのです。

より細かく音楽を紐解いていくと、そこには、アーチストごとの違いはもちろん感じられますが、それはより深くその音に親しんだ果てに待ち構えている状況です。

さらっと、なぞっただけではわからない。

音が個性的だった時代から、音は普遍的な時代へ。
そして、個性が際立つ時代へ。

その渦中に、我々は居るのかもしれません。

この20年ほどのBon Joviを聞いて、そんなことを思うのでした。

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