個別最適な学びを実現するために
①授業時間を、心理的安全性のあるウェルビーイングな学びの場にする。間違っても失敗しても、叱られたり軽蔑されたりすることなく、安心して試行錯誤できる場でこそ、主体的で探究的な学びが実現する。
②学習の優劣が気にならず、おのおのが自分の現在を肯定し、自分のペースで学ぶことができる場にする。そういう場でこそ、それぞれの子が自分のペースで安心して学び、学ぶことを楽しむことができる。
③作る・演じるなどのプロジェクト活動を取り入れて、子供一人一人が、自分の目的を持ち、目的実現に向けて主体的に活動する場を作る。その場で活動する子供が、自分の活動を目標に照らして省察的に自己評価しながら活動を進める。そのための時間を授業の中に確保する。宿題にしない。
④一斉授業の授業計画を、全員一斉に「個別」にさせる、「個別最適化まがい」ではなく、 「同時異学習」で、本当に個別最適学習を実現する。
⑤学習指導の内容と範囲の道筋の大枠を示す学習指導要領(course of study)を仮のカリキュラム(学習の道筋)とし、真のカリキュラムは、学習の過程で学習者と指導者の間に生まれ、一人一人の学習活動の軌跡として定まると考える。
⑥学習指導要領で示された目標を大事にするが、その目標に準拠した評価規準によってランク付けする評定をしない。
⑦「全国学力・学習状況調査」や国際学力テスト「PISA」の順位に一喜一憂せず、子供一人一人に必要で役立つ学びができる授業にする。
1月5日午後7時開始の「国語探究研究会」で話題提供する内容を毎日書きかえています。その結果、当初の原稿での5項目が、いつか6項目になり、今、7項目になりました。
1月5日の本番までに、増えるか減るか。私にも分かりません。時々刻々、私の考えが変化しているのです。基本線は、拙著『国語を楽しく』の第1.2章に書いた線で一貫しているのですが、細部の表現や構造の整理が変化し続けています。この変化を止めることができません。