首藤久義

言語(国語)教育研究者です。千葉大名誉教授です。楽しく実りある学びと、そのサポートのあり方を、探究しております。「自由短句」を、日々、自由に書いて発信しています。

首藤久義

言語(国語)教育研究者です。千葉大名誉教授です。楽しく実りある学びと、そのサポートのあり方を、探究しております。「自由短句」を、日々、自由に書いて発信しています。

最近の記事

読書と作文

本は生涯読まなくていい。 文章も生涯書かなくていい。 と言われる方が、 読書を楽しみやすくなるし、 執筆を楽しみやすくなる。 と、思う。

    • 今度の講演は、静かに語りたいと思う。

      1週間後の講演、1年程前に気軽に引き受けたが、実は大変なことだった! 優劣に支配されている教育の現実を嘆いて、「優劣のかなた」の学びと教育を説き、かつ実践なさった大村はま先生。 その大村先生のご著書を読み直し、思い出し直して、やっと気づいた。自分がどれだけ深いところで大村先生の学びを受けていたかを。 これは、私にとて大変な発見である。 私は、ランク付け評価にどっぷりつかった学校教育の現状をののしり続けてきた。しかし、今改めて大村はま国語教育実践を見直してみて、大村先生

      • 講演:楽しい国語教室実現への道―大村はま実践に学ぶ

        楽しい国語教室実現への道―大村はま実践に学ぶ という演題で、11月30日に講演します。 千葉大で開催される「大村はま記念国語教育の会千葉大会」です。大会テーマは「国語教室におけるウェルビーイングの実現」です。 私の講演以外にも、 ①「大村先生と私:若き教師と教員を目指す学生へのメッセージ」(苅谷夏子理事長) ②小中高の実践発表と協議(森田真吾・小暮慶・長谷川正裕・木原拓洋) ③対談と協議「大村はま実践から学ぶカリキュラムと単元の開発―共同実践を出発として」(寺井正憲・牧野太

        • 楽しい国語教室実現への道:大村はま実践に学ぶ

          「楽しい国語教室実現への道:大村はま実践に学ぶ」(演題に「へ」を挿入しました) という演題で私が講演する大会が、2週間後(11月30日)に近づきました。 大会テーマは、「国語教室におけるウェルビーイングの実現」。 会場は千葉大学。 主催は大村はま記念国語教育の会。 今私が作成中講演資料の冒頭の内容が、次のようになってきました。 1 大村先生との出会い ①はるか檀上の人。 ②2回の国際会議 ③魂の言葉「この席は酔いませんからね」。首藤30歳。大村先生71歳。 ④大村先生現職時代

          裸の自分で演壇に立つ

          もうやめよう理屈で武装した講演 20241105 裸の自分の実感語ろう。 11月30日は、千葉大学で開催される大村はま記念国語教育の会の全国大会で講演する。演題は「楽しい国語教室実現の道―大村はま実践に学ぶ」。今、その準備をしている。 が、どうしても証拠と理屈を構築しようとしてしまう自分がいる。 今回は、それをやめようと思う。 大村先生との出会いは、半世紀ほど前のこと。大村先生の現職時代の12の授業(1977-1980年)を参観した。 そんな体験を持つ自分は、残り少なくなっ

          裸の自分で演壇に立つ

          死んだあとの自分を心配しないで生きる

          死ねば、私という体が無くなるだけでなく、心も無くなる。死ねば、私の体は、体を構成する要素に分かれて宇宙に散り拡がる。と同時に、私の心は消えてなくなる。と気づいたのは、今日のことである。 それまでは、漠然と、体が死んでも心は残るような気がしていた。 だが今は、私の体が死ぬと同時に、私の心も死ぬと考えている。死後の私には、生前の私に似た感覚も無く、感情も無く、思考も判断も無い。痛みも悲しみも恐れも苦しみも無い。それが、私が今考えている死後の静穏であり平安である。そう考えると、

          死んだあとの自分を心配しないで生きる

          神は死なない

          どの神も、神を自分のために利用したとたんに、その人の前から消える。 神は、神を政治や宗教や戦争のために利用する人を救わない。 自分のために神を利用する人が、自分で自分の神を死なせるだけなのだ。 でも、神は死なない。 私にとっての神は、無限動因がはたらき合う宇宙そのもの。 自分も、無限動因のひとつとして動き、動かされている。 無限動因が交響する宇宙。 それが私の宇宙観。 その宇宙を想うだけで、私の不安が軽くなる。

          神は死なない

          書きながら学び、学びながら書く

          ぼくの場合、調べながら書き進み、考えながら書き進んでいるので、書くことが学びになる。 だから、書き始めと書き終わりでは、僕の知識も考えも大いに変わっている。

          書きながら学び、学びながら書く

          トークイベント 国語を楽しく

          トークイベント 国語を楽しく―言葉と文字の育ちと支援 という演題で、トークイベントをしました。 素敵な出会いがいっぱいありました。 会場は千葉県柏駅近くのハックルベリーブックスという書店さんです。 ゆったりくつろげる素敵なイベントスペースです。 ハックルベリーブックスの店主、奥山恵さんは児童読み物の大家です。 奥山さんがその記録をブログに書いてくれました。 下記のURLで、そのブログを読むことができます。 https://qr.paps.jp/Pyzra

          トークイベント 国語を楽しく

          死ぬまで生きる―死後の世界は平等平安

          人は死ぬ。死ねば宇宙と一体化する。浄土・極楽・天国に往くとは、そういうことかもしれない。 死ねばだれでも、欲が無くなる。欲が無ければ、苦しみも無く、欲が無ければ、悲しみも無い。だからそこには、平安が有る。 生きているうちは、欲が有る。欲があるから不満が有る。欲があるから満足が有る。 死ねばだれでも欲が無くなる。欲が無ければ不満もない。欲が無ければ満足もない。そこに有るのは、平等平安。 その平安にだれもがいたる。罪人も聖人君子も、死んだら同じ。善と悪との区別なく、死後の世界は、

          死ぬまで生きる―死後の世界は平等平安

          学びの喜び

          パソコンで「探訪」という文字を書きたくて、「たんぽう」とタイピングしたら、「単包」「短報」という表記しか出て来ない。 アレっと思って、電子辞書で引いても同じことだった。 そこで、ネット検索で「探る訪問する」と書いてから「る」と「問する」を削除して「探訪」という表記を作って、検索したら、これは「たんぼう」と読むのだということが分かった。 そして、パソコンに「たんぼう」と打ち込んだら、「探訪」の文字が出てきた。 念のために、紙の辞書を見たら、「たんぽう」という見出し語は無

          学びの喜び

          色の漢字見つけ(連載コラム第4回目)

          連載コラム「漢字を楽しく」の第4回「漢字の中の心見つけ」が公開されました。次のURLでお読みいただくことができます。 https://qr.paps.jp/UPHBR 今回の構成は、次のようになっています。 (1)この字、何の字?  ①これらの意味は?  ②今の漢字「心」に近い古代文字はどれ?  ③ハートマークによく似た古代文字 (2)「愛」の中の「心」見つけ  ①愛の真ん中に心がある  ②「愛」は、どう書く?  ③なつあし  ④ふゆがしら (3)「必」をどう書く?  

          色の漢字見つけ(連載コラム第4回目)

          国語教室におけるウェルビーイングの実現

          国語教室におけるウェルビーイングの実現 というテーマで、 2か月後の、11月30日に、大村はま記念国語教育会千葉大会が、千葉大学で開催されます。 私は、 「楽しい国語教室実現の道 ―大村はま実践に学ぶ-」 という演題で講演します。 参加費:一般:2,000円。 会員:1,000円。 学生:500円。 受付開始は9:00。 詳細なプログラムは以下のとおりです。 ①基調提案:苅谷夏子理事長9:40~10:10(30分)  大村先生と私:若き教師と教員を目指す学生

          国語教室におけるウェルビーイングの実現

          形容詞・形容動詞・連体詞の学習不要論

          日本語が使われる社会で生まれ育った人にとって、形容詞と形容動詞と連体詞を分類することは、一生必要無いことであろう。 それらの品詞について説明したり区別したりできなくても、それらの品詞を見事に使いこなして暮らすことができるだろう。 そんな、テストに出る以外に役立つことのないような知識を、義務教育のカリキュラムから取り除いて整理すれば、国語科学習は、今よりもっと楽しくて、今よりもっと実りある学習になると思う。

          形容詞・形容動詞・連体詞の学習不要論

          あのちゃんの脱力自然体

          自分のことを「ぼく」と呼ぶ、あの、「あのちゃん」という女性が発信するYoutube動画をいくつか見た。 そして、その、とてつもない脱力感と自然体が素晴らしいと思った。 ぼくは、幼いころから77歳のこんにちまで、何に対しても全力で立ち向かって、正面突破してきたと思う。 そして今、あの「あのちゃん」のスタイルを見て、その「脱力自然体」とでも呼びたくなるようなスタイルに近づきたいと感じた。 少なくとも、自分の全力投球スタイルの限界を振り返って認識する機会をもらった。ように思

          あのちゃんの脱力自然体

          講座:言葉と文字の育ちと支援

          10月20日に、 「言葉と文字の育ちと支援」 について、お話をします。 午後2時開始です。 柏駅歩7分のすてきな会場です。 定員20名(残席わずか)。 会費500円(茶菓付き)予約制。 ★お申込みは、 megumiokuyama18@gmail.com  または 04-7100-8946 の奥山恵様まで。 おかげさまで、残席、わずかだそうです。

          講座:言葉と文字の育ちと支援