さとうひさし

国立研究開発法人の研究員。趣味は、アート展覧会めぐり・観劇・ピアノ演奏(初心者)・低山ハイキング・ドローン撮影など。ゆるーく続けている現代美術コレクター。収蔵作家は、長井朋子、須藤由希子、yutaokuda、深澤雄太、田村正樹、藤原泰佑、金子明日香、ごりおし伝説、小林健二ほか

さとうひさし

国立研究開発法人の研究員。趣味は、アート展覧会めぐり・観劇・ピアノ演奏(初心者)・低山ハイキング・ドローン撮影など。ゆるーく続けている現代美術コレクター。収蔵作家は、長井朋子、須藤由希子、yutaokuda、深澤雄太、田村正樹、藤原泰佑、金子明日香、ごりおし伝説、小林健二ほか

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[AWT]アートウィーク東京で散策する都内各所 ~プラダ青山から新宿の古雑居ビルまで~

アートウィーク東京(AWT)に合わせて、都内散策を楽しんできた。AWTは、都内各地の参加ギャラリーや美術館を巡る無料の巡回バスが運行する年に一度のイベントで、2年ほど前から始まったとのこと。僕は初参加。 都内のギャラリーといえば、天王洲のTERADA ART COMPLEXや六本木のピラミデビル、銀座界隈の老舗画廊など、わりと局所的に集中していることが多いのだけど、普通の住宅街や商業地にもひっそりと散在していたりもする。そいういうポツンと一軒家的なギャラリーは、何だかやたら

    • 舞台「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」レビュー 2024/10/05

      劇団      :劇団青年座 脚本      :別役実 演出      :金澤菜乃英 上演会場・日時 :吉祥寺シアター ・2024/09/28 (土) ~ 2024/10/06 (日) https://www.musashino.or.jp/k_theatre/1002050/1003231/1006596.html 別役実にしては登場人物の多い台本で、内容を一言で言うと、ナンセンスなドタバタ劇。といっても、アクションシーンが楽しめるわけでもない。主演の二人はリアルに老人で

      • 舞台 「いい人間の教科書2024」 観劇レビュー 2024/07/14

        劇団      :劇団アレン座プロデュース 演出・構成   :鈴木茉美 出演      :星元裕月/栗田学武/桑原勝/川本光貴/河合龍之介 上演会場・日時 :すみだパークシアター倉(2024年7月6日~7月14日) 【感想】 第2回カンゲキ大賞に選考委員として参加した際、前作を映像で拝見した。本作は共通のプロットを使用しているものの、演者も台本も大幅に入れ替わり、新しい舞台へと変貌を遂げていた。映像で観たものと舞台で観たものを単純に比較するのはフェアで無いし、前作も非常に素

        • 舞台 「十字路」 観劇レビュー 2024/06/08

          劇団      :ミズタニ会議 脚本      :水谷健悟 演出      :水谷悠樹 舞台監督・美術 :新直人(salty rock/零's Record) 上演会場・日時 :王子小劇場・2024/06/06 (木) ~ 2024/06/09 (日) ステージの最初に「連作短編です」とアナウンスがあったので、短編集かと思って観ていたら、4つの物語が微妙に同じ世界線上にあって、くすりと笑わせたり、物語を違うアングルから眺めたり、あるいは進行させる仕掛けが随所に散りばめられて

          舞台 「なかなか失われない30年」 観劇レビュー 2024/05/05

          劇団      :アガリスエンターテイメント 脚本・演出   :冨坂友 出演      :淺越岳人 / 伊藤圭太 / 榎並夕起 / 鹿島ゆきこ / 古谷蓮 / 前田友里子 / 矢吹ジャンプ / 江益凛 / 兼行凜 / 菊池泰生 / 北川竜二 / 斉藤コータ / 雛形羽衣 / 山下雷舞 上演会場・日時 :新宿シアタートップス(2024年4月27日~5月6日) http://www.agarisk.com/nakanaka/ 入居者の移り変わりが激しい繁華街のビルの1室を舞台と

          舞台 「なかなか失われない30年」 観劇レビュー 2024/05/05

          第2回カンゲキ大賞に選考委員として参加しました

          小劇場演劇ファンによる、過去1年の演劇作品の中で最もおもしろかったと思う作品を選出する「カンゲキ大賞」にて、選考委員をお引き受けしてまして、本日都内の貸し会議場にて開催された最終選考会に参加してきました。 https://kangeki-award.com/2nd-2023 一次選考を通過した12作品が選考対象のため、いずれもレベルの高い作品群の中から1作品だけを選ぶわけで、どうしても選考委員の趣味嗜好が多分に反映された選考になってしまうのですが、多くの小劇場演劇ファンに納

          第2回カンゲキ大賞に選考委員として参加しました

          展覧会レポ:横浜トリエンナーレ2024「野草:いま、ここで生きてる」@横浜美術館ほか

          入って正面、いきなり現れるのがこれ。 頭があるべき場所にスマートホンを持つ手が生えていて、手があるべき場所には頭が生えて、スマホから頭にシャワーを浴びるような構図の人形。本来、頭が果たすべき役割がスマホに取って代わり、我々の頭はスマホから流れる情報シャワーの手に成り下がっているという現代社会の風刺でしょうか。また男女の身体が混合したキメラになっていますが、これは「奇妙だ」という感情が湧いてくるのが普通かと思います。絶え間ない情報シャワーによって、我々はジェンダーをゴタマゼにし

          展覧会レポ:横浜トリエンナーレ2024「野草:いま、ここで生きてる」@横浜美術館ほか