共同体感覚について_アドラー心理学を読んで感じたこと①
共同体感覚について
前回の記事に通じるとことがある。
「他人の欠点ばかり気になってしまう人」は共同体感覚が鈍っているのかも?というページがありました。
共同体感覚とは?
自分の居場所
人は必ず何かの共同体(社会)に属している。
家族・職場(同僚・上司・先輩・後輩)・学校(同学年・サークルや部活の中でも先輩との付き合いや年下との付き合い)それぞれで言動や所作が変わる。それぞれに社会がある。
その共同体(社会)から「孤立している」「除外されている」と感じると不安になる。所属していると感じれたり、迎えられていると感じれたり、すると安心出来て心の安定には不可欠なもの。
自己評価はいつでも主観的
正確にも違いがあるので、人それぞれで多少違いはあるけど!8割の人は自分を周囲に適応(合わせる)させようとする。「自分に居場所がある」と感じられることはとても大事。でも、落ち込んでいるときはそれを感じられないようになってしまう。でも、それは自分の主観的な視点でのこと。
周囲からの自分への評価と自分が思う自分の評価は必ずしも一致しない。(※ベーシックミステイク)居場所を感じられるためには、仲間との信頼や絆の感覚に触れる必要があるので、自分から共同体の人達との連絡をとり!居場所をへの安心を感じることが大事になってくる。
ベーシックミステイクについて
自分なんてどうせ!と考えてしまいやすい人はこの考えが癖になっている。
人にはそれぞれ自分だけのものの見方や考え方を持っていて、それを通して現実を捉えている。それが、心のメガネ
心のメガネの例えで言うと、とある車が気に入ったら街で「あの車いっぱいいるなぁ」と感じるようになる。でも、走っている車の台数は同じだったはずなのに多く感じる。これは気になった車のメガネを通して見るようになったから!
ナガティブな考え方は、自分の認知の誤り=ベーシックミステイク。
自分の価値を決めつける、現実を誇張して捉える、賛成してくれる人を見落として、批判ばかりに目をむける、自分はいつもダメだと過度に一般化する、自分は必要のない人間だという誤った価値観を持つ
自分だけの心のメガネを通して物事を見ているということを忘れない。
共同体感覚が鈍ると
他人の欠点ばかり目につく自分が嫌になるひとは、この共同体感覚が鈍っているかもしれない。
あら探ししがちなのでそれよりも大事なのは
他人の欠点や短所を探してしまったり、目につきやすい軽蔑傾向を持つのは「自分の方が上だ」と優越感を得て、自分を正当化しようとする心理。
これは相手への不信感が強いから。そんな時は仲間の関心に共感する気持ちを持つとか、もっと話をしその人の持つ価値観を共有し相手を理解しようと思うことが大事。
ダメだしよりも「よい出し」
上司や先輩の立場になると、ダメ出しや注意をしないといけなない場面もあるので!全部が全部「よい出し」というわけにもいかないけど、意識を常にしている状態が大事だという話です。
他者へのダメ出しをするのも同様で、相手との信頼や共感、貢献感という共同体感覚が築けていないことで生まれてしまう行為=そもそも共同体感覚が生まれている状態なら(言い方はとても重要その人を注意ではなく、行為そのものがダメ!とその人自身の人格とは切り離して注意することが大事)ダメ出しや注意ではなくなり、それはアドバイスになる。
ダメ出しが出来るということは、その人をよく見ている証拠(誤ったメガネをかけているから)なので、もう一歩進み!良い部分を見つけて伝える「よい出し」で勇気づけをすることで言われた側は社会に迎え入れられている!と感じれたり、安心感が生まれて社会への貢献度もゆっくりだが上がってくる。
現場で感じること
この心のメガネについてのことや、社会についてのことを以前に学んだ時に「はっ!」となったのを覚えています。なので、現場で新しくアルバイトスタッフを雇う際に注意をしていることは「タイムカードを用意する」「名札の用意もする」「グループラインには出勤よりも前に招待してみんなで挨拶する」「すぐには使わないレジ端末にも名前を設定する」「制服は出勤時よりも前に準備してロッカーに用意する」「笑顔で迎え入れる」と、その子の緊張度合いによりますが!これだけで最初の離職率はかなり低く出来る。
それでも現場で物覚えが悪かったり、成長するのが難しく(かなりゆっくり)笑顔が少ない子がいると!この子ちょっと難しい子だ、というメガネをかけてしまうと何かにつけて悪いものが目立つ?目につくようになってしまう。こうなると、社員からはあの子ちょっと厳しいです。という話も出てきてしまう。でも、これらが全て意識できていれば!ダメ出しではなくよい出しになるので、共同体感覚が鈍らないようにしていきたいと思っています。
人と話していると、この人はこんなメガネをかけているなぁ!とか、事実ではなくイメージの話だから聞き流そう!など色々と自分が今いる社会の中でのストレスはかなり軽減されるようになるので、これに関してだけでも読んでみると楽になるかもしれません。まぁ、全然自分もできていないので日々自分の言動で「あ、やべ!」と言いながら反省することもしばしばですが
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