トドメを刺された退職、孤立の真の恐怖
去年は酷いパワハラに遭い、今年は若者に完全に舐められてしまったので、早々に退職してやろうと心に決めていたところ、なんとか退職はできたのですが、その後味は最後までとーーーっても苦いものでした。
これまでの経緯は、次のリンクからご覧ください。
最後の案件に罠があった
心の中で「これがこの会社で最後の案件となるだろうな」と思いつつ臨んだ中規模(年間売上1億円前後)の業務責任者を任されたのですが、この顧客が会社的に最重要でありつつ、かなり厄介で有名だったので、油断しないように最後にこれまでの経験を生かして、少しでも爪痕を残してやろう、などと思っていました。
そこに、こんな思いがけない罠があったとは。
今回は社内部署の関係性などの話になるので、図を3点、ご用意しました。これらを順を追って説明していきます。
全体の取引規模が大きく、すぐにクレームが飛んでくる事で有名な顧客だったので、すでに業務対応していた制作1部は、収支的にも要員的にもボロボロでした。そこで制作2部の私たちに応援してもらえないかと、営業部や企画部なども合わせて、声がかかったのが今回の始まりでした。
Step 1の青色部分が新規応援する組織であり、社内の立て直しを目指す起点として参画することになります。ひるべえアイコンのポジションが私です。
この時はボロボロだった社内を立て直すきっかけになれば、という想いが社内の全員にあったのでは? と思っていました。後に、これが甘い考えであったことを痛感させられるわけですが。
あれれ、なんか雰囲気が違うぞ…
業務開始早々に、社内の雰囲気がガラッと変わりました。当社の立て直しは~? の話が知らない間にどっかへ行ってしまい、厳しくて独特な顧客要望にどう応えていくのか、という制作1部が置かれているのと同じペースを、社内の営業部などが作り上げていきました。
それと私の部下であるチームAのリーダーが、品質や対応面で顧客側に合わせていくべきだと率先して動くようになってしまいました。これは私の落ち度、または実力不足であったと思います。
速攻で社内の雰囲気が変えられてしまい、私の足元を崩されたのが大きな敗因でした。恐るべきは業界最大手です。彼らは二言目には、コンペや他社への変更を匂わせるので、それに慣らされてしまった営業部や企画部は、顧客の言いなりのままでした。
そして、誰もいなくなった
とはいえ、社員として採算度外視は困るし、顧客のペースを何とか変えなくてはと、顧客最優先ではなく当社とのバランスを取った提案や交渉をすると、顧客との打合せ直後に度々起きたのが、私への吊るし上げでした。
自分たちの会社ために交渉しようとしたのに。長年、会社員として働いていましたが、こんな目に遭ったのは初めてでした。そして、私の直属上司の部長や課長らも、アッサリと営業部などに陥落しました。
私には譲れない想いはありましたが抵抗し続けたというより、アッと言う間に梯子をすべて外されて、私だけ取り残された感じでした。気づいたら当社の立て直しをと考えていたのは、ポツンと私だけ。
建前上、チームBとCがあったので、私は立場的には変わりませんでしたが、最重要顧客を相手するチームAと折り合いが徐々につかなくなっていき、決定権や裁量も、信頼できる相談相手も無くなった私では、もうどうにもすることができずストレスを抱えて自滅してしまいました。
最後の方は、些細な事でも怒ってしまったり(直接、相手にぶつけるのは、ほとんど回避してました。これは在宅勤務だったから可能でした。)、自分でも何を言っているのか分からなくなっていました。孤立させられるのは、本当に怖いですね。
そして、私がいなくなった
元々、退職希望を持っていたし、心身を崩してしまったので、これを機会に退職することにしました。課長は引き留めをしてきましたが、自分が何をしたのかを自覚していたのか、大してしつこくもなく、こちらもアッサリとしたものでした。
私の感想としては、なんか会社から追い出されたような気すらしています。
社歴で言うと部長よりも私の方が長くて 12年以上、この会社に在籍していました。今回の主な関係者で、営業部や企画部にも 10年超は誰もいません。この長い社歴が、目の上のたんこぶのように悪目立ちしていたのかな。別に、大きな態度とかは取ってなかったはずですが。
私自身がパワハラされたこともあり、最近は特に注意して社内の応対も、穏やかに優しくと気を付けていたのですが、それが中途半端だったのか、今思えば、社内からの好意的な反応はほとんどなかったです。
などと、まだ思うところはいろいろとありますが、ようやく晴れて自由な身となりました。これからどう働くのかを決めるのも自分だし、野垂れ死ぬのを決めるのも自分です。
さて今日はどこへ行って、何をやってやろうかな~。
一応、退職を踏み止まるべきか考えた
当社はそれなりに大きな会社だったので異動や休職という手段はありました。社歴だけは長かったから顔見知りは多いし、別の組織に行ってやり直す道もなくはありませんでしたが、それらを選ばなかったのはボロボロの制作1部があったからです。
どうしてそうなってしまったのかを考えた時、この状況を黙認している上司の元で、私の残り少ない人生を使うのは、かなりもったいないなと思ったのが一番大きな理由です。パワハラの件では会社自体、まったく頼りにならない事が明らかになりましたし。
今回に限ってみると、企画部の課長を中心に、顧客のクレームが怖いからと結果的に私が孤立化させられたわけですが、彼らの側に立って言えば、顧客第一に考えて社内メンバーを整えたとも言えます。ただその結果、ボロボロになっている仲間たちがいるのが分かり切っていて、同じことを繰り返してしまう、そんな人たちがいる同じ会社で働きたくはなかったです。
この会社がどうなるのか、もう私が心配する事はありませんが、あまり良い方向はないだろうと思っています。
この退職話から、普段からの社内コミュニケーションの大切さや、孤立した時に耐えるのか、休んで様子を見るのか、それとも退職して出ていくのか。そんな判断材料の一つにしてもらえれば幸いです。
まだまだサポートしてもらえるような実績はありませんが、ご期待に応えられるよう頑張ります!