波止場書房
2023年4月11日に開店した「波止場書房」。
開店のお祝いをかねて、行ってみた。
波止場書房を検索する。
検索結果が、出る。
おお…!本当に開店したんだ!
ひとり、こっそり、喜ぶ。
地図を見ると、沖縄市役所近くの路地にあるみたい。行った事がない地域。Googleによると、胡屋のバス停からは、徒歩5分(400メートル)。近い。
てくてく歩いて向かう。
途中、「フラワースタジオひるがお」で、花束を購入する。予算を伝えると、お店の方は、親身に丁寧に相談にのってくれた。どんな花を組み合わせるか、色合いやボリュームはもちろん、渡す用途や、渡す相手、お店の雰囲気などを確認しながら、花を選んでくれる。一緒に考えてくれて、素人の私の希望を取り入れようとしてくれる。こんなに私の意見を聞いてくれた花屋さんって、なかった気がする。とはいえ、私は花については無知なので、ほぼお任せして、お店の方の提案に対して「良いですね!」ばかり言ってた気もするけど笑
春らしいラッピングに包まれた花束。
ありがとうございました!
花束を抱きながら、路地を進む。
病院やホテルが立ち並ぶ路地。
廃墟っぽい建物も、ちらほら。
ここも、廃墟かな。
いや、喫茶店だ。
店内には、昭和の雰囲気の灯りが灯っている。
入口には、喫茶店「リベラル」の看板。
おお…!
リベラル、いいね。
だけど、唐突な登場と、独特な雰囲気にびびってしまい、立ち止まってまじまじと見るのは憚られて、歩みを止められなかった。あれは、本当に喫茶店だったのか。見間違いだったのではないか。帰りにもう一度確認しよう。
てくてく歩く。
あ!見えてきた!
赤坂ホテルの看板。
波止場書房は、元赤坂ホテルの一室にある。
波止場書房の看板を確認して、階段を上がる。
ちょっと急な傾斜の階段も、味。
入口には、店主のHさんが可愛いと話していた蘭が飾られている。ここだ。
入口を入ると、廊下の椅子に座っていたHさんと再会。
H「あ、ひろぽんさん!」
私「開店、おめでとうございます!」
開店を祝う言葉って、ほかに何かあるのかな。言い慣れない言葉は、違和感があって、間違えていないのに、これでいいんだっけ?と慌ててしまう。
花好きなHさんは、花束を喜んでくれる。
よかった!
軽く挨拶を済ませて、店内を見せてもらう。
わあー
たくさんの古本が並んでいる!
照明や棚も可愛い!
奥の棚から、一列ずつ、本棚に並んでいる本たちをみていく。沖縄の本はもちろん、旅行記、文学、精神医学やバシャールの本、写真集や植物の本などなど、いろんなジャンルの本が並ぶ。
楽しい…!
どの本も魅力的だ。
過去に処分した自分が持っていた本を思い出す。
波止場書房では、古本の買取もしている。私が持っていた本も、ここで買い取って貰ったら、また誰かに読んで貰えたかもしれないな。
「やっぱり、本っていいですね。」
本を見ながら、すでに本を処分してしまった後悔や、本に対する想いをHさんと共有する。ブックオフなどでは買取価格がつかない本も、ここでなら、価値に気づいてもらえそう。やっぱり、古本屋さんっていいな。そんな事を、話す。
「かもめのジョナサン」を見つける。読んだことはないけれど、この前、別の本のなかで登場していたっけ。かもめのジョナサンについて、Hさんと話す。
H「自由に読んでいいですよ。」
店内には、椅子が用意されている。
座って、ほんの少しだけ、読んでみる。
かもめのジョナサンが、飛行訓練をしている。
食べることよりも夢を追う一種の高揚感。
自分の限界と妥協、身の丈と理想。
なんだか、かもめの話だけど、そわそわ。
人生についての本かな?
続きも気になったけど、
今日は途中で読むのをやめる(買えよ)。
小さな一室のなかに、たくさんの本が並び、
掘り出し物がありそうで、長居してしまう。
店主のHさんとおしゃべり。
波止場書房を開店するまでの軌跡。
近況報告。気になっている本や映画の話。
謎の掘り出し物を開封。
店主とのおしゃべりも楽しい「波止場書房」です。
帰り道、喫茶店「リベラル」は、幻だったのかどうか、確認する。
…!
あれ!?
看板がない。
店内の電気も消えてる。
自分の記憶が、信じられなくなる。やっぱり、違ったのかな。いや、冷静に思い返してみよう。
看板も電気も、確実にあった。
さっきと違うのは、
駐車場にチェーンが引かれていること。
閉店時間になったんだ。きっと。
お店を検索してみると、営業時間は12時〜17時までみたい。今度、行ってみよう。
いつもと違う路地を歩くだけで、
新たな発見があって、楽しい。
波止場書房、また行きます!