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1章 はじめに 2章 マジシャンの働き方 ・マジック業界の仕事 ・ストリートマジック ・マジックバー出演 ・居酒屋でのテーブルホップ ・出張クロースアップマジック ・出張ステージマジック ・出張イリュージョン ・マジック教室 ・マジック指導・プロデュース ・マジックショップ経営 ・マジシャン派遣 ・マジックバー経営 ・マジッククリエイター ・タレント 3章 マジシャンという仕事 ・マジシャンを目指す志望動機 ・マズローの欲求5段階説から見た
このテキストは、原作:前田真孝、文章:廣木涼によって作成されている。まずはこの両名の紹介をさせていただくことにする。 原作の前田真孝は、2018年時点で15店舗のチェーン展開に成功しているマジックバー、手品家の社長である。とりっと、という名で知られるマジシャンでもあったが、現在はパフォーマーとしてよりも、経営者としての活動のほうが多い。 前田は高知大学に在学中、奇術部を創立し、そこで後輩たちにマジックの技術や演じ方を教え始めて以降、様々なマジック教育を行ってきた。大学卒
マジック業界の仕事 マジシャンになったらマジックを仕事にする。それは理解できるが、実際どのような場所で、どのように働けばよいのか、という疑問は多いことだろう。マジシャンになりたいと思ったとしても、どのような働き方があるのかがわからなければ、つまりマジシャンになる方法がわからない、ということと同じである。 ここでは、マジック業界の仕事について紹介していくが、業界の仕事は、一般人に向けた仕事と、マジシャンに向けた仕事の2つに大別される。 一般人に向けた仕事は、マジックを演じ
マジシャンを目指す志望動機 マジシャンという仕事は、どのような仕事なのだろうか。 「マジックをする仕事」ということは、多くの人が知っているものと思われるが、他の職業と比べて、どのような特徴があり、どのような利点がある仕事なのだろうか。 人がある職業に就くにあたっては、何らかの理由があり、その理由のことを「志望動機」と呼ぶ。その志望動機は人それぞれであり、父親がその職業でその背中を見て育ったとか、その企業の製品を愛用しているとか、社長の人格に惹かれたとか、知人から紹介され
マジシャンとして仕事をするにあたって、マジックを覚えることは必須条件である。ではそのマジックは、どういった方法で学ぶことができるのだろうか。 この疑問は、多くの人にとって、奇妙に映るかもしれない。というのも、多くの人は、マジックができるからマジシャンになろうと考えるという道筋を、まず思い浮かべるであろうからだ。しかし逆の順序で、プロマジシャンになりたいと志し、それからマジックを学ぶという道筋も当然ながらあり得る道筋である。マジックを覚えるよりも前からプロマジシャンを志すと
「成功」とは何か 「成功者になりたい」「成功者を見習え」 よく聞く言葉ではあるが、成功者とはいったいどのような人を指すのだろうか。人生における成功とは、いったいどういう状況を言うのだろうか。 一般的な認識として、お金持ちが成功者であると捉えられているかもしれない。一方で、周りから成功者だと呼ばれているお金持ちたちは、得てしてそれを理由に自分を成功者であるとは認識していないようである。あるいはこの認識差こそが、まさしく成功者か否かを線引きする基準であるかもしれないが、手品
プロマジシャンになる夢 夢はマジシャンで食べていく事。 趣味でマジックをやっている人で、このような夢を持っている人は多いことだろう。好きなマジックを演じることができて、観客を喜ばせることができて、それで収入を得ることができて、その収入で生活ができるようになる、こんな幸せなことがあるのだろうか。 その夢は、実はわりと簡単に叶えられる夢である、とプロマジシャンでもあり、マジックバー手品家の社長でもあるとりっと氏は言う。 実際にやってみる、というたったひとつのステップだけで
本書をここまで読んだ方の中には、すでにマジックを実践して、いくらかの収入を得た人もいることだろう。まず収入を得ようと考えることが第1段階であり、そして1円でも収入を得たという事実が第2段階となるのだが、この章では、すでに収入を得るようになったマジシャンが、第3段階として稼ぎを増やすということについて解説をする。 しかし、いくら収入の増やし方を学んだとしても、実践しないことには稼げはしないし、稼げる力を身に付けることもできない。実践の積み重ねによってのみ、稼げる力を身に付け
成功するための精神論 現代人に必要なのは昭和的な精神論 このテキストではこれまでに、マジックで食べていく事は難しいことではないと何度も述べてきた。やればできるのである。これは、やってみて、できた者からのアドバイスであるので、やらない理由を挙げ連ねて実行しなかった者の言葉よりも、遥かに現実味のあるもののはずである。 ところが、現実として、すべてのマジシャンが食べていけているのかと問われれば、「否」という答えになるだろう。なぜならば、「やればできる」ことをやっていないマジシャ
テーマ:クロースアップを演じるときに意識すること とりっと こんばんは。手品家のとりっとです! なおと こんばんは。手品家新宿店のなおとです! とりっと 今日はクロースアップの見せ方について聞きたいんですけど、クロースアップやるようになって何年になりますか? なおと もう17年になりますね。 とりっと 僕も最初にマジックバーのカウンターに立ったのは20歳の時だったので、もう19年ですね。長いことクロースアップをやってきたのですが、なおとさんはクロースアップでお客様に演
このテキストを最後まで読んでいただき、原作者、筆者ともに嬉しく思っている。 本書の目的は、プロマジシャンの仕事の方法を伝え、実際にマジシャンとしての活動を始めてもらうことであるので、あなたがもし、このテキストを読んでマジシャン活動をはじめることができたのであれば、本書は十分に役割を果たしたことになる。 実際にやってみれば、それほど難しいことではなかったと、思ってもらえたはずである。 まずはマジシャンとして1円でも収入を得るところからはじまり、食べていけるレベル、つま