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企画展『鏡花全集』を編む

此の頃、私は炬燵こたつで小さく成つて居る。―戯談じょうだんではない、なかなかそんな場合ではない。真個ほんとうは朝から駆廻かけまわつて働かなければならないので。……

世に存在する泉鏡花(1873-1939)の二つの全集―春陽堂版『鏡花全集』(1925-1927)と岩波書店版『鏡花全集』(1940-1942)。鏡花の生前、そして没後に刊行されたこの二つの全集の成立の背景には、愛読者を自認する人々の長年にわたる熱意と作品収集の努力がありました。作家の全集が世に出るまでの経緯を、関連資料で辿ります。

(上)春陽堂版『鏡花全集』出版記念会/左より小村雪岱、岡田三郎助、水上瀧太郎、泉鏡花、
芥川龍之介、久保田万太郎、濱野英二、里見弴
(東京・芝公園内紅葉館にて/大正14年3月1日撮影) 泉名月遺族蔵
(下)岩波書店版『鏡花全集』出版記念会/左より鏑木清方、岩波茂雄、久保田万太郎、
谷崎潤一郎、佐藤春夫、泉すず、寺木定芳、里見弴、濱野英二、水上瀧太郎、小村雪岱、他
(東京・築地錦水楼にて/昭和14年10月撮影) 泉名月遺族蔵
チラシ裏面

■主な展示品
田島金次郎編「鏡花先生著作目録」泉名月遺族蔵
芥川龍之介「鏡花全集目録開口」自筆原稿 泉名月遺族蔵
春陽堂版『鏡花全集』編集資料 泉名月遺族蔵 他

関連イベント

■会期:2024年12月14日(土)~2025年5月18日(日)
※定休日のほか年末年始休館(12/29~1/3)あり

■お問い合わせ:泉鏡花記念館

〈ポスター、チラシ等販促物デザイン担当いたしました〉



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