『学び続ける力』
「学ぶこと」「学び続けること」にはどんな意味があるのでしょうか?
この本が、そんな問いへのみなさん一人ひとりのヒントになればうれしい。
と、著者の池上彰さんは最後に書いています。つまり、みなさんにぴったりの「答え」は書いてありません。
正解がないことを受けいれ、その一方で問いつづける。それが人生において大事なことなんだと思います。
一緒に学びましょう!💪
父の学び続ける姿勢
池上さん、父の学び続ける姿勢を見て大変刺激を受けたそうです。そしていまは、「学ぶことの楽しさ」を伝えたいそうです。
ん?「学ぶことの楽しさ」を伝えたいって、私も同じじゃん!と、私も刺激を受ける。学びの連鎖。おもしろいですね。
うちでも、私が学んでる姿を家族に見せつけているのですけど、刺激を受けている様子がないのはなぜだろう🤔。難しいですね…
自分を成長させる時間をもつ
会社勤めが人生のすべてではない
あなた自身を高め、成長させる時間を確保する
成長の時間、大事ですよね。
最近私が思うのは、「仕事でもたくさん学びたい!」ということです。その姿勢はあるつもりなのですが、環境はいかんともしがたいですね。
大学で何を学ぶか
大学で教える側になった池上さん。「大学で何を学ぶのか?」と聞かれればこの二つを答えるそうです。
①批判力(批判的に見る力をもつ)
②自ら学ぶ力
これらを身につけて欲しいと言います。なるほど、これは「主体的になる」ということだと理解しました。
小学校、中学校、高校と、ずっと受け身で「勉強させられてきた」と思っている方が多いのではないでしょうか?私はそうでした。
ただ知識をそのまま受け入れるのではなく、「いやいや、そうじゃないのでは?」と考えてみる。→①批判力
ただ言われた勉強だけをするのではなく、自分がスキな分野や興味のあることを自分で選択して学ぶ。→②自ら学ぶ力
私の場合、これらは社会人になってから身につけました。しかも、かなりのおっさんになってから😆。もっと早く身につけたかった。
でも、いくつになっても遅すぎることはないのです。
学ぶために身につけたい力
本書で取り上げられている中の一部を紹介します。
①メモの力
②知識をつなげる力
③一般化する力
④伝える力
この一つ一つの項目で一冊本が出てるくらいなので、「よく聞くやつだ」と思われる人も多いでしょう。
①メモの力は、人の話から(1)キーワードを見つけて、(2)キーワードをつなげ、(3)キーワードをつかって論理的に話す、といいそうです。
私から+αを伝えるとすれば、図解(例『なんでも図解』)でメモするとさらにパワーアップですよ!
②知識をつなげる力は、イノベーションに必要な力ですね。
④伝える力は、言葉とビジュアルの両輪で説明し、相手の左脳と右脳を同時につかわせることが大事です。『1分で話せ』でも出た内容です。
読書の楽しさ、そして教養へ
読書の楽しさも池上さんが伝えたいことの一つです。池上さん自身も『続地方記者』という一冊の本で記者になることを決意しNHKに入社しました。
たった一冊の本が人生を変えてしまう。本ってほんとすごい!
「本を読んで終わりにしない。そこから、自分なりの思索の領域になるのです。」と、池上さんも注意を促しています。
本を読んだら、考え、アウトプットして、自分の血肉としましょう。
ちなみに、池上さんのおすすめは「古典」。例えば、『学問のすゝめ』。そういえば読んだことないです。
教養を学ぶこと
本の話から、教養の話に展開されます。
人間、どうしても「役に立つこと」に注目しがちです。でも「役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」と池上さんは言います。逆に、
一見役に立たない教養を学ぶことは「よりよく生きること」につながる。
私も「役に立つ/立たない」という視点を外して学びを広げようと思います。その意味では哲学も学んでみたいですね。
「できる人間」から考える「学びつづけること」
「できる人間」ってどんな人でしょうか?池上さんに言わせると、
「できる人間」とは、決められた枠組みの中でのみできる人間である
だそうです。今、この枠組み自体が大きく変化する時代です。「できる人間」は、枠組みがなくなってもできる人間のままでしょうか?
「学び続ける」ことは、視野を広げ、自分がこの社会の中でどんな意味をもつのか、枠組みの外から客観視できる力を身につけること
という一つの考えを池上さんは示しています。
私も務めている会社という枠組みを外したとき、何者であるのか?何ができるのか?を問い続け、力をつけていきたいと思います。
まとめ
池上さんの考える「学び続けること」とは、
①教養を積み、生活に活かすこと
②視野を広げ、枠の外から客観視できる力を身につけること
の二つです。ただし、これは「みなさんの答え」ではありません。
「よりよく生きる」ために何を学ぶか?みなさん自身で答えを見つけるために問い続けてください。もちろん、私も問い続けます。
本日の学びはここまで。また来てください。👋
<関連する過去の記事>
読書期間 2021/02/24-2021/03/03
初版発行 2013/01/20
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