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『私はこうして勉強にハマった』

映画にもなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、通称ビリギャルご本人の著書です。

『学年ビリの~』も読んだことはないし、映画も見ていないのですが、

とあるラジオを聞いているときに本人が出ていて、話がおもしろくて引き込まれたんですよね。そしたら、本、買うでしょ?(笑)

一度、ド底辺を経験しているから、決して上から目線じゃないのも本書の魅力です。


一緒に学びましょう!💪


物語は終わっていない

人の人生なのだから、「慶應に入れてよかったね、チャンチャン」では終わりません。

実は彼女、国内の大学院を修了し、その後、コロンビア大学の大学院にも行っているのです。すごいですね。

どんだけ勉強したいの? って話ですが、

その原動力のひとつが、「結局、『地頭』がよかったってことでしょ?」という言葉に対する反論なのです。

いやいや、そうじゃないんだ

誰だってできるんだ

そういった思いと理論を詰め込んだのが本書なのです。

そんなわけで、本書の本来のターゲットは受験生とその親なのですが(読んでる途中で気づいた💦)、

広い範囲のかたに通じる部分をアウトプットします。


人は「結果」しか見ていない

結果が出たらコロッと態度を変える人たちを間近で見ていた著者だから、余計にそう感じるのでしょうね。

この構図って、社会に出てからも同じですよね。

会社では「プロセスも評価する」なんて言いますが、年に一回しか評価しないプロセスって結局結果じゃない? と思ったりします。

著者も「私の人生は、慶應に受かったから変わったんじゃない。努力する経験ができたから広がっていったんだ」と言っています。


「地頭が悪い」と言っていた人たちは「無理に決まっている」とも言ってきます。ですが、

「無理に決まっている」は、
試したこともないヤツが言うセリフ

と著者は言います。いやぁ、ほんとそうですね。私も「無理」という言葉はつかわないように気をつけています。

あなたは、誰の言葉を信じますか?


ところで「地頭」ってなんだ?

著者は、「地頭」が悪いとか良いとかいろいろ言われて苦しめられたみたいですね。若干、この言葉への恨みすら感じました(笑)

本書によると、「地頭」という言葉を広げたのは細谷功さんだそうです。

細谷功さんというと、私も過去に紹介したおすすめ本の『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』の著者です。

本書で紹介されていたのは、こちらの本です。
『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』

さっそく注文しました。

で、

世の中的には、「知識を正確に暗記する生まれつきの力」が地頭のように言われがちですが、細谷さんの定義にはこの力は含まれていないのです。

そうではなく、簡単に言いかえると「地頭」とは「考える力」のようです。だから、生まれつきの能力でもないし、鍛えることができる

そう言われると、ちょっと鍛えたくなってきますね。細谷さんの本で学んでみます💪


「正しい努力」をする

著者のビリギャルとしての経験と、その後の学びの結論として、結果を出すには正しい努力が必要とのことです。

で、その正しい努力のためには3つの要素が必要です。それが、

 ①モチベーション
 ②戦略
 ③環境

この中でもっとも大事なのは①モチベーションです。

本書の中では、「そもそもモチベーションって何だろう?」ってところから掘り下げています。

モチベーションって放っておくと、だんだん下がるものです。その辺の対策についても書かれていますよ。


目標の立て方

大目標・中目標・小目標の3段階で目標を立てる方法が紹介されていました。ご存知のかたも多いのではないでしょうか。

ただし、実践できるかは別の話で、私も目標を立てるのは苦手です💦

大きな目標は立てるのだけど、大きすぎてすぐに諦めてしまう。という大人も多いように思われます。

大目標に目を向けつつも、目先の小目標は着実なハードル設定をして、一段ずつ確実に登っていきたいですね。


記憶の仕組みを利用する

正しい勉強をするためには、人間の記憶の仕組みを理解することも大事です。

 ・余計なことを考える
 ・机の上が散らかっている

これらはワーキングメモリ(短期記憶)を消費してしまうので、勉強の効率が悪くなってしまいます。だから「環境の整備」が大事なのです。


仕事でも無視しがちなのが「ふり返り」です。

「わかった気」はキケン

また、問題が解けないときや間違っても、悔しく感じる必要はありません

解けなかった問題や間違った問題は、「のびしろ」であり「お宝」だと著者は言います。いいですね。

仕事で失敗しても、そんなふうに前向きに考えたいですね。


勉強は「投資」

勉強は、もっとも確実にリターンがもらえる投資

だと著者は言います。ほんとそうですね。

そんな著者は、外から見ると「努力の天才」だと思うのですが、本人はそう思っていないそうです。

「努力の天才」ではなく「追い込みの天才」なんだとか。

自分を理解し、どういった方法が自分にあっているかを見つける。そんなメタ認知の大切さも本書で学ぶことができます


人の心を動かすもの

言葉だけの人には、誰もついていきたくないですよね。私も「言ってるだけ」のことがあるので少し耳が痛いです。

人の心を動かすのは、言葉じゃない

 ・強い意志
 ・努力の行動
 ・それに見合う成長

だと著者は言いきります。実践し、たしかな結果を残してきた著者だから説得力が違いますね。私もそうありたいと思います。


まとめ

慶應大→聖心女子大学大学院→コロンビア大学教育大学院と学んできたビリギャルの学びについてアウトプットしました。

実はビリギャル時代、著者は学校で寝ていたそうです。学校の授業は、自分のレベルとは合わないので割り切ったそうなのです。

日本の教育に対してフォローは入れていたものの、「日本の教育、おかしくない?」と言っているように私には感じられました。

著者がこの先、どんな方向に人生を進めるのかわかりませんが、ぜひ日本の教育を変えてほしいと思います。

著者ならどんな学校をつくるのだろう?

そんなことを考える夏休みなのでした。いつもは日曜に投稿していますが、夏休みなので中間地点でも投稿してみました✨


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


きしゃこく先生にご紹介いただきました。
いつもありがとうございます😊

読書期間 2024/08/08-2024/08/12
初版発行 2024/07/15

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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>


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高橋ひろあき | 学びのアウトプット士
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。